くぼの詰将棋

タイトルは怒られたら変えますw

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解答選手権感想

解答選手権のお手伝いに行っただけですが、一応作品は解いたので感想を。
問題については解答選手権のブログで公開されています。(第1R/第2R



非常に綺麗な手筋物。筋に入りやすく易しいかと思ったが、結構苦戦したという声もあったのは意外だった。初手69角の紛れに嵌ったのだろうか。
限定打、限定合にその合駒を捨駒で翻弄するというオーソドックスな展開ながら、個々の手の味がよく、完成度も高い。好作と思う。


大駒を用いた空中戦がメインで、現代的な短編といった感じ。筋に入るまでが結構大変だった。また、3手目の桂の打場所や8手目の応手で誤答が(私含め)続出。一番の問題作となった。
作意は細かく作られていて、ただの捨駒連発の手筋物という印象を受けない。最後本当は54龍に同馬、47馬、迄で決めて欲しかったところだが、望みすぎだろうか。これも好作。


短編ながら構想作。34がクリティカルスクエアで、67馬を23角に打ち換えてここを飛び越えておく。すると34飛で54への利きを遮ることができ、打歩詰を解消できるという仕組み。非常に面白い打歩詰回避の方法で、私は他に見たことがない。14角の成生非限定や、最終手の非限定で不満が出たようだが、そういったところを差し引いても好きな作品。


これもオーソドックスな手筋物。例によってこういうのは解き易い。一番易しかったのではないだろうか。しかし、作者が狙って入れたのかはわからないが、2手目25玉、15飛、24玉、14飛、以下作意に還元する変別解が出るのではないかと控え室で少し冷や冷やしていた。結果的にはそんなには出なかったのかな?
作品としては36馬の移動合は好手だが、15手を支えるにはちょっと弱い感じがした。正直に言えば余り好みではない。


小林氏の作品、とこう言うだけで期待感と安心感がある。序の角で追っていく手を読んだところでこれがテーマかと思ったのだが、メインはむしろその後の37龍。実は角の動きがメインだと思っていただけにこの手が見えなくて(玉方に好手が出るとは思っていなかった)焦った。以降の纏めも攻め駒が少なく不安になるところながら、流石に完璧に纏まっている。ただ、序と37龍以下がやや分裂気味に感じたことは否めない。


(個人的には)第1Rの目玉。短編ながらこれも構想作である。7手目より54桂といくと、43玉、63龍に53桂合が逆王手。この桂を与えないために41金、同玉、31桂成、51玉、42角、同玉と角1枚を消費してでも43の桂馬を31に逃げておくというのがメインとなる構想(だと思う)。
構想以外の部分も捨駒を中心にとてもよく纏まっている、いや纏まりすぎていると思うが、解いていると少し機械的な感触があったのはちょっと気になっている。とはいえ作者の充実ぶりを示す傑作で、この作者には本当に驚かされてばかり。これは余談だが、年下なのにいつの間にか武島さんと呼ぶようになっていたりする。


ここから第2R。初形は美しいが、それなりに細かい変化・紛れを読まされそうで少し手をつけにくそうに感じた。1問目からこれというのは少しハードな気がする。
手順は序の積み崩しのような一連の手順が狙いかと思うが、24銀を置くだけでこの既知の収束にこんな序がつけられるのかと驚いた。シンプルな仕掛けで好手順が実現されている、一つの理想形だと思う。
北浜先生は自作に向ける目が非常に厳しい方のようで、解答者からすれば非常に安心できる作家だと感じている。本作も例に漏れず好作。もっと作品を見たいというのが本音だが、これは我侭かな。


見るからに構想作。しかし構想が具体的にどういうものなのかについては作者自身に説明してもらってもよくわからなかったので触れられない。残念。
ただ、構想がわからなくても不思議な手順を楽しむことはできるというのが本作の素晴らしいところ。3手目12馬に34桂だと同馬~47馬~76歩で桂合ができない。そこで23歩と馬の利きをダブらせてから65玉。32馬に43歩と近づけて56玉と戻り、34馬!、同歩、47馬、67玉。ただでさえ馬の軌跡が目を引くが、一旦落ち着いてこの局面を先ほど桂合ができなかった局面と見比べると…。攻方の持駒に歩が2枚増えてはいるが、玉方の持駒にはまだ桂馬がある。なぜなら、攻方が持っている桂馬は32で取ったものだからだ。移動合するという過程をすっ飛ばし、32の桂馬を合駒に使ったという結果だけが残ったかのような不思議な局面。何だか狐につままれたような気分。
以下は収束だが、持駒に歩がたくさんあると収束には苦労すると言うのが経験談。本作はほぼ最上の纏めだと思う。
構想こそよくわからなかったが、将棋の世界にはこんなに不思議な手順があるのだということを再認識させられた傑作。


今回の解答選手権の目玉と言っていいだろう。分類するならば趣向作?違う気もするが、まあ本作にとって趣向作かどうかなんてことはどうでもいい。
5手目から58香、57香、46玉、55香、56玉、58香、57桂、同香、46玉、56香、68香、同角、56玉、58香、57桂、同香、46玉。58香と当然の王手を繰り返していただけなのに、どうやったらこんな手順が生み出されるのだろうか。いや解析すれば実は非常に簡単な理屈でできているのだが、そこがむしろ美しいと思える。
以下も38桂、35玉、56香に57桂!。先の手順中の68香との対比で、ここでも趣向的な味わいが感じられる。
収束も35角と鋭く捨てる手が入って、こうも上手く纏まるものなのかと感心しきり。100点満点の収束だろう。
というわけで、本作は完璧。完璧すぎる。構想作ではないが、見事にハートを射止められてしまった。71角~53角の中編(四百人一局集参照)、「邂逅」、62銀が73銀生~62銀成~72成銀~61成銀と行く短編と、寡作ながら超受賞級(私見では)の名作を数多く発表しながら未だ看寿賞受賞歴のない作者、今年度こそは四度目の正直となるはず。


相馬氏の構想作。ラスボスだけあって、非常に難しい。しかし難しいということで本作の面白さが多くの解答者に伝わっていないのが真に残念。面白さという点で本作は、この解答選手権の好作群にあって一番に面白い。それどころか近年で見ても、同作者のグループ不利合か、若島氏のルービックキューブくらいしか対抗馬を挙げることができない。それほどに面白いと感じた。
しかし詳しく説明すると解説になってしまうし、解説となると余りにも長文になってしまうので、作者が許すならばエントリーを改めて解説記事を書きたいと思う。

ところで、私は本作を解いて(いやほとんど手順を見て?)、詰将棋病だなあと思うことがあった。というのは、どうしても収束が残念に思えてしまうのである。理論派からすれば文句の無い纏めだろう。短く、予定調和的に打歩詰を解消して収束。これ以上ないと言ってもいい。しかし私はどうにもこれを完璧とは思えなかった。実際は多分これが完璧なのだ、と頭がわかっていても、体は捨駒を求めている。その矛盾に答えを出さなければならないときはいずれ来るだろうが、果たして自分はどうするだろうか。おそらくどちらかといえば捨駒がなくても短く予定調和で収束する方を選ぶとは思うのだが。

話が少し脱線したが、そういう理由で本作は完璧、という印象ではなかった。しかし構想の面白さは随一。勿論これも看寿賞候補に挙がるだろう。好みで言えば一番かもしれない。文句無く名作。



全体的には好作、傑作が揃っていたという印象で、非常に充実した選題だったと思う。
ただ、第1Rをもう少し難しくしたとしても、第2Rはもう少し難易度を落とした方がよかったんじゃないかなあという気がした。運営の苦労も知らない身勝手な意見で失礼だが、率直な感想として聞いていただければ。

それにしても若島氏、優勝とはやはり恐ろしい方だ。「エイジショットを狙います」は流石に謙遜だろうとは思っていたが…。人生のストックが3つくらいあっても勝てる気がしないw
[ 2014/04/06 04:00 ] 余話 | TB(0) | CM(10)
来年は
選題バランスをよくするために是非投稿を。
[ 2014/04/06 08:26 ] [ 編集 ]
今回も是非投稿したかったのですが、某氏のようにぽんぽんと構想中編はできず…。
来年はだめもとで何かは投稿してみようかなと思っているんですが、どうなるかはちょっとわかりません。
[ 2014/04/06 20:09 ] [ 編集 ]
解答選手権解図
第1ラウンドは僕も解いてみました。
去年に比べると(僕は去年しか解いていない)格段に易しい。
僕は60分くらいかかりました。ちょっとかかり過ぎ。
①初手69角のハメ手もあり好選題。
②これは素晴らしく選手権向き。
オーソドックスな手筋物なのに桂が右か左か。
5手目54龍、同馬、46飛に8手目同馬のハメ手。
僕は最後の変化の36龍が見えず(この局面迄確信を持って進めていれば容易に見えるが)一番苦戦した。
③最終手非限定は解答選手権失格と思う。
④序盤2手さえ読み切ればほぼ一目。
これも解答選手権のレベルにない選題失格。
⑤変化の形が綺麗に詰み過ぎていて、それが見えるかどうか。読みを必要としないので解答選手権向きかは疑問。
37龍は詰キストは一目だし詰キスト有利の問題。
僕はこの作品が一番好み。
⑥僕は序盤が筋に入れず苦労した。
ただ7手目は無意識41金、同玉に31歩成か桂成を指してしまうのが選手権作品としては弱い。
31歩成は32に銀が利いているから無意識に31桂成を先に読み、詰ませてから角を損しているのに気がついた。
31金・32歩・43桂の形は見事な筋悪形。それを自らその形にする序盤が作品の狙いより僕は好き(笑)。

第2ラウンドは僕の実力では初めから⑧⑨のどちらを捨てるか。ヤマが当たればどちらかはもしかしたら解けたかもと言う程度解図力です。
[ 2014/04/06 22:49 ] [ 編集 ]
こうしてみると結構感性の違いがありますね。
自分は⑥は別に先に作意が見えてしまったとしても、作者の狙いは明確に伝わると思うので余り問題ではないと思いました。
[ 2014/04/07 00:26 ] [ 編集 ]
解答選手権向きとは
僕のコメントは解答選手権に向いているかどうかのコメントです。
作品の評価ではありません。

解答選手権に向いている作品とは
①ハメ手がある。ウッカリの読み間違いを誘える作品。
②深い読みが必要な作品。
③心理的難手のある作品。
でしょう。
特にピッタリな作品を見つけました。例としてですので新題の条件は無視して下さい。
それは今「バビル3世ブログ」に載っている二上詰将棋200題その5の記事の最初の図です。
これほど解答選手権に向いている作品はないと言えるくらいの作品です。
それにひきかえ後の図は全く解答選手権に向いていない。理由は簡単に解けるからです。
しかし、その作品は詰将棋として素晴らしい。初心者は必ずベタ惚れすると断言出来るくらい素晴らしい。
不感症マニアには受けないかも知れませんが(笑)。

解答選手権に適している作品についてコメントしました。
[ 2014/04/07 01:14 ] [ 編集 ]
自分は解答選手権には必ずしも解きにくい作品が向いているとは思っていません。
少なくとも解いてよかったと思える作品でなければならないと思っていて、その意味では今回の選題は会心だったのではないでしょうか。

時間で競っている以上、特に難しくなくとも、また嵌め手などを仕掛けなくても順位はつけられます。
であれば問題は順位に納得できるようなものであってほしい。
いい作品であれば解けなかったとしても自分は納得できるかなと思います。

ただ、とはいえ全解者がないと、時間ではなく点数で競うことになりますが、上位層は本当に1点2点の部分点で競うことになってしまいます。
結構それだと運が絡む気がするので、1人は全解者が出るくらいには簡単であってほしいなと思うわけです。
[ 2014/04/07 02:28 ] [ 編集 ]
感動できる作品を
初めて見学しましたが、ちびっこが詰将棋の魅力に嵌まってくれたらそれが一番うれしいなあ。難易度よりも、感動できる作品を出題してほしいですね。
[ 2014/04/07 08:31 ] [ 編集 ]
本当ですね。
解答選手権を通して詰将棋の輪が広がってくれれば、それが一番だと思います!
[ 2014/04/07 09:12 ] [ 編集 ]
大会の成長
解答選手権はブログで過去の作品を見て、毎年良い作品が出題されていると感心しています。

チャンピオン戦だけでなく一般戦や初級戦があるのも良いです。
出題される作品が難易度だけでなく解いて良かったと思われる作品の方がいい?
僕は難しいだけの作品が良いとは全く思っていません。当たり前の事だと思っています。
しかし、チャンピオン戦では難易度は不可欠だと思います。
それだけの猛者が集まっているのですから。

簡単に解けても良いなと感じる作品は初級戦や一般戦で出題されるべきでしょう。
実際にそのように選題されているでしょうし。
ただどのような選題が良いかは人それぞれ考えがあって然るべきと思いますが、僕は選題の良し悪しが大会の面白さを左右するくらい重要だと思っています。

それとは別に大会のシステムでこんな事をしたらと思っている事があります。

第1ラウンドはタイムトライアルにしたらと思います。
例えば5分ごとに付加ポイントが付くようにするのです。
第2ラウンドは今迄通りで第1ラウンドと第2ラウンドを別に表彰するのです。
そして総合も順位を決め、勿論チャンピオンは総合優勝です。

もっと詳しく言うなら第1ラウンドも第2ラウンドも5題ずつにして
第1ラウンドは正解満点10×5点+タイム得点50点。
第2ラウンドは正解満点20×5点満点にするのです。
当然第2ラウンドは絶対難易度の作品ばかりにする必要があります。

第1ラウンドはある程度の難易度プラス感心度の高い作品を選題する。

これが解答選手権チャンピオン戦の僕の改革案です。
今迄が良くないと言っているのではありません。
たとえ僕の案でなくてももっともっと良く出来る大会なので今迄の枠にとらわれず、みんなで案を出してさらに大きく出来る大会にして欲しいと言うのが僕の願いです。
[ 2014/04/07 13:52 ] [ 編集 ]
そういうのも面白そうですね。
ただ、実際にどう転ぶかは自分には判断つきません。

私としては今の解答選手権に余り不満はないのですが、そういう意見がたくさんあれば、また変わってくるかもしれませんね。
[ 2014/04/07 15:16 ] [ 編集 ]
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