くぼの詰将棋

タイトルは怒られたら変えますw

詰将棋パラダイス 2013.11 大13 「位置エネルギー」

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平成25年度下半期賞(大学)、平成25年度看寿賞(中編)


A 47銀、同玉、B 65馬、イ 36玉、C 72角生、ロ 63歩、D 同角生、ハ 54歩、E 同角生、46玉、F 55馬、47玉、65角、36玉、37歩、同桂成、54角、25玉、34銀生、ニ 同玉、45角、ホ 25玉、26歩、15玉、33馬、ヘ 24金、16歩、14玉、G 24馬、同玉、25歩、同玉、15金、迄33手詰


A 72角成、37玉、38歩、同玉、83馬、39玉、以下逃れ
B 56馬、36玉、a 72角成、37玉、にて打歩詰
( a 37歩、同玉、以下逃れ)
C 72角成、45歩、同馬、37玉、にて打歩詰
D 54馬、37玉、以下逃れ
D,E 同角成、45歩、a 同馬、37玉、にて打歩詰
( a 同角成、45歩、37歩、同桂成、45馬、25玉、34銀、15玉、16歩、14玉、23銀生、13玉、22銀生、14玉、以下逃れ)
E 同馬、47玉、a 74角成、56歩、同馬、37玉、にて打歩詰
( a 74角生、57玉、以下逃れ
 a 65馬、56歩、同馬、37玉、にて打歩詰)
F 56金、47玉、48歩、38玉、57金、39玉、以下逃れ
G 23角成、同金、15歩、13玉、以下逃れ

イ 46玉、56馬、36玉、72角成、37玉、73馬、36玉、46馬、迄
イ 56歩、同馬、36玉、37歩、同桂成、45馬、34銀生、15玉、16歩、14玉、25銀、13玉、24銀、同玉、34角成、14玉、15歩、同玉、16銀、14玉、23馬、迄
ロ 54歩、同馬、a 47玉、83角生、b 56歩、同角生、57玉、67金、46玉、45馬、37玉、55馬、c 36玉、37歩、同桂成、45馬、25玉、26歩、15玉、16歩、14玉、23馬、迄
( a 37玉、27馬、47玉、83角成、46玉、56馬、迄
 a 45歩、同馬、47玉、48歩、38玉、27馬、39玉、28銀、29玉、83角成、迄
 b 46玉、56角成、37玉、55馬引、36玉、46馬、迄
 b 65歩、同馬、46玉、47馬、45玉、72角成、44玉、54馬、迄
 b 74桂、同角成、56歩、同馬、39玉、29桂、迄
 c 46飛、38歩、36玉、46馬、同玉、47歩、55玉、54飛、迄)
ロ,ハ 46玉、55馬、47玉、83(74)角成、36玉、72(63)馬、47玉、56馬、37玉、73馬、36玉、46馬、迄
ロ,ハ 45歩、同角生、46玉、56金、a 37玉、55馬、47玉、46馬、38玉、27角、同玉、28馬、36玉、46金、迄
( a 47玉、57金、同玉、56馬、迄)
ニ 15玉、33馬、24金、16歩、14玉、24馬、同玉、33銀生、13玉、24金、12玉、22と、迄
ホ 43玉、54馬、迄
ホ 24玉、23角成、25玉、26歩、36玉、14馬、迄
ヘ 24香、16歩、14玉、23角成、迄
ヘ 24飛、同馬、同玉、25飛、14玉、23角成、迄


誤5 無2 A19 B3 C1 ※2 平均2.78


0.原理解説
ここでは本作のメインテーマとなる「連続打診合」(作意手順中63歩合~54歩合)が成立する原理を簡単に説明する。
尚、本節の作稿にあたっては三輪氏に非常にお世話になりました。ありがとうございました。

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図は5手目72角生とした局面。ここで
①72角が馬だと45歩合、同馬、37玉で打歩詰。これは63や54に馬がいても同じ。
②72角が成れない位置までいくと46玉で逃れ。これは46玉に55馬以下83角成~73馬とするため。
③ただし45までいくと56に利くため詰む。そのためいきなり45歩合は利かない。
④そこで54歩合が打診合。①、②により同角成とも同角生ともできないので、以下同馬、47玉、83角生と進む。

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⑤83角が馬だと56歩合、同馬、37玉で打歩詰。これは74や65に馬がいても同じ。
⑥83角が成れない位置までいくと57玉で逃れ。これは57玉に56角成とするため。
⑦そこで打診合をしたいが、74歩合は二歩で不可。65歩合は同馬と角馬を連結できて簡単に詰む。
⑧この時72角→83角生ではなく63角→74角の形であれば打診合の必要なく成生が確定する。⑤、⑥に従い角成ならば56歩合、角生ならば57玉で逃れ。
⑨そのためテーマ図01から54歩合としてテーマ図02となる前に、63歩合、同角生としておく。これは⑧において成生を確定させるための間接的な打診合。

以上の原理により、63歩合、同角生、54歩合の「連続打診合」が成立している。


1.手順解説
初手は初形の玉位置を整えるための軽い導入。
同玉に3手目65馬とそっぽにいくのが序としては味のいい手で、56馬では打歩詰となるのが構想と呼応している。
そこで56歩合は当然考えられるが、この場合は同馬、36玉に37歩と叩き、同玉のときに38に打つ1歩があるので詰む。(変化イ 56歩)
また46玉も55馬以下、46香が消えた効果で73馬と王手できるので詰んでしまう。(変化イ 46玉)
以降も角が成れる状態で46玉とすると常にこの筋があるので、玉方はなかなか46玉とできないことを覚えておいて欲しい。
そのため玉方は36玉と逃げ、対して72角生とした局面がテーマ図01。
ここ成ると45歩合で打歩詰となるのは先ほどと同じ理屈だ。

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72角生に対して45歩合は同角生とできるので詰む。(変化ロ,ハ 45歩)
それでは54歩合とするのはどうだろうか。
所謂打診合というやつで、角に成生の態度決定を迫る意味の手だ。
これを同角成だと45歩合で打歩詰に誘われ、同角生だと先の変化ロ,ハ 45歩とは違って生角の位置が54なので変化手順におけるaが成立しない。すなわち54歩合には同角成でも同角生でも詰まない。

しかし攻方にはまだ54同馬という手がある。
これに対して玉方は37玉では27馬がある(変化ロ 54歩 a 37玉)ので、47玉と逃げるところ。
対して83角生とした局面がテーマ図02。
尚、ほとんど繰り返しになるがここ成ると56歩合で打歩詰となる。

013-02.jpg

ただ逃げるのでは簡単に詰んでしまうので、再び妙防が必要だ。
まず考えられるのは56歩合だが、これは角生の効果で同角生とでき、57玉に67金以下少し変化はあるが詰む。(変化ロ 54歩)
それでは再び打診合とばかりに65歩合とするのはどうか。
同角成ならば56歩合以下打歩詰だし、同角生ならば57玉と逃げて先ほどの67金がない(角が67に利いていない)ので逃れだ。
しかしまたもや馬で取る手がある。しかも此方のラインで角と馬が連結してしまうのは玉方にとって致命的で、以下簡単に詰んでしまう。(変化ロ 54歩 b 65歩)

それならば74に打診合をしたいところ。ここならば同馬という手はない。
ところが、7筋には77に歩があるので、歩合ができない。74桂合としても、同角成、56歩、同馬、37玉に29桂と打てるので打歩詰の形に誘致した意味がなくなってしまう。
玉方万事休したか。

実はこの局面まで来てしまうと玉方には他に手がない。
そこで局面を遡って巧い応手を探さなければならない。
勘のいい人であればどこでどうすればよかったかにすぐ気づくだろうが、これは解説なのでなるべく遠回りをしよう。
54歩合の打診合に対して同馬とした局面、ここで45歩合という手がある。

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この手の意味は45に馬を近づけておくことで、テーマ図02のように83角生とされても構わず37玉と逃げれば打歩詰になるというものだ。
しかし、普通に45同馬と取って、47玉に48歩がある。45に馬を近づけてしまうと、48歩に57玉とかわせなくなってしまう(56馬がある)からだ。
以下38玉に27馬、39玉、28銀、29玉、83角成迄詰んでしまう。45歩合は失敗だ。

それではどうするか。さらに局面を遡って、テーマ図01の局面が橋頭堡。

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ここで63歩合!とするのがテーマ図02への展開を見越した間接的な打診合。
一見すると意味がなさそうにも見えるが、ともかく手順を進めてみよう。
これは同角生と取るよりない。54馬では37玉と逃げられて、角のラインが通っていないために27馬とできないのである。
以下、54歩合、同馬、47玉と先ほどと同じように進めた局面がテーマ図02'。

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ここで攻方は選択を迫られる。すなわち、74角生とするか74角成とするかの選択である。
83は可成地点であるため、テーマ図02では83角生とすることで成生の選択を留保できた。
しかし74は不可成地点であるため、今度は成生の選択を留保できない。成か生、二つに一つである。
これは先の63歩合によって角の位置が72から63に変わったためであり、これこそ63歩合とした目的に他ならない。
そしてそれは結果的にはテーマ図02において74歩合と打診合をできた場合と同じ効果を持っているというわけで、間接的な(遅効性の)打診合になっている。

さて、74角成と74角生、どちらを選ぼう。
74角成ならば玉方は待望の56歩合。これは同馬と取るよりなく、37玉で幾度も見てきた打開不能の打歩詰。
74角生ならば56歩合や46玉には詰ますことができるが、57玉と逃げる手があってこれは全然詰まない。56角成(56馬)とできなければ57玉と逃げられてしまうのだ。
そういうわけで、実はこの局面は74角成でも74角生でも詰まない。
他に有力な王手は65馬くらいだが、これも56歩合としてやはり打歩詰に誘われてしまう。
つまるところ、テーマ図02'は詰まないということだ。

しかしそれは勿論本作が不詰めというわけではない。テーマ図01に戻ろう。

013-06.jpg

これまでの結論として、ここで63歩合、同角生、54歩合とするのが玉方の最善である。
そして既に述べたように63歩合は間接打診合、54歩合は直接打診合であり、併せて「連続打診合」となっているのが本作のメインであり、構想にあたる。
しかし構想については次節で詳しく書くことにして手順を進めよう。

54歩合に対して同馬では47玉でテーマ図02'となり、これが詰まないことは既に調べた。
それでは同角生や同角成は?
はじめにテーマ図01を掲げた時、54歩合とすれば同角成や同角生では詰まない(54同馬で詰む)と書いた。
しかし今考えているのは63歩合を経ての54歩合であるから、54同馬では詰まなくなった代わりに持駒が1歩多い。
結論から言えば、この1歩の差によって54同角生が詰むようになっているのだ。

54同角生以下は収束である。
46玉、55馬、47玉、65角、36玉、と角馬を細かく動かし、37歩、同桂成として再三打歩詰に誘われた37の地点を埋める。
そうしておいて54角とすれば47玉には56馬迄なので25玉。
ここで34銀生と活用するのが好手で、同玉に45角と角を一路近づける。
対して43玉は少し気になるが、よく見れば54馬の一手詰。24玉も23角成という好手があって変化ホ 24玉のようにギリギリで捉えることができる。
よって45角には25玉と戻る。以下26歩、15玉、33馬とする手順は特に紛れるところはないだろう。
ここで24香合などと安い合駒をすると16歩、14玉、23角成迄詰んでしまうのが角を45に近づけた効果。
これを防いで金合か飛合だが、飛合は同馬以下早い(変化ヘ 24飛)ため金合が最善。
16歩と打ってから24馬と切って落とし、25歩と突き捨てるのが感触のいい決め手だ。
同玉に15金迄。角金銀歩がうまく利いてぴったり詰みとなる。
この収束は構想作としては上々ではないかと思っているが、どうだろうか。

以上が作意手順の解説となる。
手順だけ見て全てを理解する人もいるだろうし、構想作としてはむしろそういう人が多くあって欲しいとも思うが、せっかく書いたので読んで欲しいという気持ちもあって複雑。
手順だけ見ればわかるけど、頑張って書いているみたいだから読んでやろう、とここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

注:変化・紛れの全手順に触れたわけではないので、手順を詳しく追いたいという方は上の変化・紛れを見て下さい。


2.構想について
既に書いたが、本作の構想は「連続打診合」。作意手順中、6手目63歩~8手目54歩がそれだ。
これは恐らく前例のない新しいものだと思うし、もしかすると連続という条件を外して考えても珍しいものかもしれない。
しかし、知ってのとおり個々の打診合については既に存在する。
そのため「連続打診合」をこれらの打診合からは飛躍した、新しい構想とするには、二つの打診合は有機的に結びついているのでなければならない。
そこで本作ではほぼ同様の打歩詰の構造(次図において46に馬の利きがあると打歩詰)でもって、二つの連続する打診合の両方を成立させた。

013-00.jpg

成立の鍵となるのは65馬配置で、恐らくこれが唯一絶対の配置。
この馬は基本的には29~92ラインに利き、54歩の瞬間にのみ18~81ラインに利きをスイッチして29~92ラインを開放することができる。
これにより、角は必要な場合(変化イ 54歩)にはスムーズにそのラインを変更でき、逆にできてはいけない場合(紛れD 54馬)にはそのラインを変更できなくなっている。
この65馬による成立機構は我ながら余りにぴったりできていて、本作最大の美点だと思っている。

付記:
ところで、「連続打診合」という構想に対して、つい先ほどネット上の某所で不可能証明なるものを見つけた。
反論は作品で、とあるのだが、本作は反論になりうるだろうか。
自分は余り証明内容を理解できていないので、もしわかる人がいれば教えて欲しい。
尚、勝手に転載するのはどうかと思うので、興味のある向きは詳しくは調べて頂ければと思う。


3.雑感
本作は自作中ベストの出来だと思っていて、勿論お気に入りの作品。
ただあらゆる点でうまくいきすぎていて、自分が作り上げたというよりは、神様が合作してくれたという感じ。
尤も、だからこそ気に入っているという面はあるが。

例えば変化・紛れの切り分け。構想が「連続打診合」なので、1歩の差や1路の差で詰/不詰を切り分けなければならない場面は多かったが、それらの悉くがほとんど自動的に成立したのは全くもって幸運だったとしか言いようがない。
例えば配置。変化・紛れとも関連することだが、作意や変化に必要な駒が紛れでは邪魔駒となってくれたりして、余りにも都合が良すぎた。はじめは盤上駒だけでも優に20枚越えを覚悟していたが、使用駒17枚に纏まってくれた。
例えば収束。歩が余らずに詰めばいいという程度に思っていたのだが、なんとも都合のいい収束があったものだ。自分はそれを発見しただけである。

そして例えば構想の成立機構。
これは自分で作ったには作ったが、この機構を思いつけたのはある偶然の切欠によるものだった。
創作に行き詰まり、気分転換にいろいろな詰将棋の本を読み返していた時のことだ。
何冊目かに、『この詰将棋がすごい!2010年度版』を手に取った。
予め断っておくが、それは何も創作のヒントを求めての行動ではなく、ただ少し休憩しようという程度の気持ちからの行動だった。
実際、パラパラと流し読みをした後、一旦は特に思うところなく本を置いた。
そしてそろそろ創作に戻るかと盤に向き合った時、気づいたのである。
さっきのアレは使えるんじゃないかと。

アレとは「超短篇における中合対策の研究」という論考で書かれていた、中合対策のことだ。
65馬配置の発想は、まさにこの中合対策からきている。
とはいえ、はじめは83角生に対する74歩合も馬に取らせて割り切ろうと考えたので64に馬を置き、ああでもないこうでもないと悩んだのだったが。
本当に偶然としか言いようがない出会いで、『この詰将棋がすごい!2010年度版』とその中の「超短篇における中合対策の研究」という論考、並びにその編者・著者の方には感謝している。(関係のない話だが、こういうときにネットで勝手に名前を出していいのだろうか)
不思議な巡り合わせもあるものだ。
そんな偶然もあって、これしかないという形に仕上がった成立機構が一番のお気に入りの箇所。


さて、そんなお気に入りの作品ではあったが、本作は期待していたよりは評点は伸びなかった。
元々そこまで評点を絶対視していないのでショックということはなかったが、全く気にならなかったといえば嘘になるだろう。
とはいえ、評点云々を残念がるよりも、喜ぶべきことが多かったのも事実である。

一つは、会合の席やTwitter、それから勿論誌上の短評で多くの方に褒めてもらえたこと。中には特に尊敬したり目標にしたりしている作家の方などもいて、やっぱりこれが何より嬉しかった。
また一つは、半期賞を頂けたこと。評点はそれほど奮わなかっただけに、本作を半期賞に推して下さった担当者の方には本当に感謝している。
そしてもう一つは、春霞賞を頂けたこと。実は密かに狙っていただけあって、かなり喜んでいる。今後も機会があれば構想作を作りたいと思う。※春霞賞候補に選ばれただけで、春霞賞に選ばれたわけではなかった。お詫びして修正させて頂く。

最後の一つは平成25年度看寿賞中編賞を頂けたこと。
受賞という事実も勿論だが、大好きな作品に賞を頂けたということが何より嬉しかった。
本当にありがとうございました!
   [H26/7/6追記]


最後に命名について触れておこう。
位置エネルギーとは、物体が「ある位置」にあることで物体にたくわえられるエネルギーのこと。(Wikipediaより引用)
そして重力による落下運動では、「物体は上にあるほど大きい位置エネルギーを有し、落下するにしたがってそれは減少、代わりに運動エネルギーが増えていく」。
命名は、この現象にテーマ図01から72角が72→63→54と「落ちていく」のにしたがって、成生の自由度(位置エネルギー)が減少し、代わりに持駒の歩(運動エネルギー)が増えていくのを見立てたもの。
ただのインスピレーション的な命名だが、「タイトルがしっくり来る手順ですね」という評があったのは結構嬉しかった。



追記1:
実は本図からさらに欲張って77歩を合駒で発生させたいと考えた時期もあったが、どうやっても舞台が広がり、配置も煩雑になりそうでどうしようか迷っていた。
優柔不断なため結局自分では判断できず、数人の方にアドバイスを頂いて本図が勝るという結論に落ち着いた次第。
今はやりたいことさえやっていれば、後は欲張るよりも綺麗に纏める方を優先したいと思っていて、本図を選べてよかったと思っている。
アドバイスを頂いた方々には感謝する一手。ありがとうございました。

追記2:
幻想咲花氏がブログにて本作を取り上げて解説稿を書いてくれた。
ありがとうございます。
非常に丁寧な解説になっているので、此方も是非。
http://ikimonograffitti.blog.fc2.com/
[ 2014/03/05 12:00 ] 発表作 | TB(0) | CM(18)
園裡の虎
詰工房の席上で、解答強豪の池田氏と馬屋原氏が園裡の虎の時間差打診と本作を比べておられました。
http://hyudo.shiteyattari.com/problem/enri_tora/enri_tora.html
見る人は見ている。なるほどなあ。と思った次第。
[ 2014/03/05 19:05 ] [ 編集 ]
>利波さん

園裡の虎、拝見させて頂きました。
時間差打診合とは全く思いつかなかった素晴らしい構想で、間違いなく傑作と思います。

ただ正直なところ構想としては余り似てはいないと思うのですが、どのあたりを比較されたのでしょうか?
ラインが2本あるところ?とかでしょうか?
[ 2014/03/06 00:31 ] [ 編集 ]
間接打診と時間差打診は全く別物ですね。
[ 2014/03/06 03:46 ] [ 編集 ]
>tmr84さん

自分もそう思います。
でももしかしたら他のところで類似点があるのかも、と思い比較された点を聞いてみたいなあと。
[ 2014/03/06 10:34 ] [ 編集 ]
63歩が74での成生を先出しさせる意味で時間差打診ぽいということで。構想が全然違うのはその通り。連想しただけであって、構想が同じとか別物とかの追及はあまり意味がないと思いますよ。連想したということが全てだと理解していましたが、、、。
[ 2014/03/06 21:03 ] [ 編集 ]
>利波さん

比べる、と書いてあったので勘違いしました。すいません。
特に高校時代に比較するというのは類似点と相違点の両方がないと成り立たないと口煩く言われましたので…。
[ 2014/03/06 23:54 ] [ 編集 ]
ロジック説明の優先
僕は打歩ルールに関する構想作が好きになれない人間です。
理由は詰ましてはならない逆ルールなのだから、変わった事が出来て当たり前みたいな気がしてしまうからです。
しかし、この作品はアンチ打歩党の僕でも感心してしまう素晴らしい作品です。
実はシンプルなロジック出来ていて、この構想で一番至難な歩の処理が見事な点は作家として感心するばかりです。

但し大きな不満があります。それは解説。
大学の解説もこのブログの解説も手順を詳しく説明しています。
大変分かり易い手順説明になっています。
しかし、作品自体が全く分からない解説に思えます。
この作品は手順の解説より先にロジックを説明した方が、分かる解説になったと思えます。
具体的に言うとまず、符号は出さず説明して欲しい。
成立させるロジックはシンプルと言う点を僕は最大の評価をしている作品です。
その代わり一つ一つの変化はメチャクチャややこしい。僕はこれは大欠点だと思っています。
しかし、ロジックを説明が先にあれば変化はむしろ簡単で、論理的に出来ています。
つまり、僕が欠点と思っているところは欠点でないのです。

ちょっと厳しい事を言いますと作品の素晴らしさを解説が生かしていないと言うのが正直な感想です。

変化を分かり易く説明すればするほど、読んで分かり難くなっている。
まあ、こうなるのは無理ないのでしょうが…
[ 2014/03/07 20:12 ] [ 編集 ]
>三輪さん

お褒めの言葉、ありがとうございます。
解説の件はなるほど確かにその方がわかりやすいようにも思いました。
後々修正を加えたいと思います。
[ 2014/03/07 22:19 ] [ 編集 ]
お勉強中
いつもならこの種の構想作品はスルーする(申し訳ない)のですが、ネットで話題になっていたのと、「位置エネルギー」という命名がどういうわけかツボにはまってしまい興味が湧きましたので、お勉強しているところです。先日、某看寿賞作家から「わかるように説明してください」とメールがきたので、ここを案内しておきました。
[ 2014/03/08 16:39 ] [ 編集 ]
>YANAさん

ありがとうございます。
命名もたまには役に立つものですねw
実はもうちょっと解説がわかりやすくならないものかと一思案しているのですが……。
期待せずにお待ちくださいw
[ 2014/03/08 17:22 ] [ 編集 ]
前提を覆して申し訳ないのですが、この作品は誰がどう解説しても、結局は詰将棋中級者以下の人には理解出来ない作品です。私が一番に対象としている層は2月の選題に書いた通り、大学の問題を解けない作れない層で、その層はこの作品はどうやっても理解できないのです。では、どうするか、その場合は手順を解説し読んだ瞬間だけでも、解ったようになって気になってもらうことです。(実際には理解できないでしょうけど)意味が無いと言う人もいるでしょうけど、そう書くのが私の書き方です。極論すると、三輪さんような上級者を対象とした解説ではありません。異論反論はおありでしょうが、私のスタンスがそうですから変える気は全くありません。悪しからず。またこの件に関しては私は今後一切議論しません。
[ 2014/03/09 03:17 ] [ 編集 ]
ロジックのシンプル性
利波さんの解説スタンスを非難する気はありません。
しかし、この作品は中級以下では理解出来ない作品とはとんでもない暴言です。
まず僕は上級者しか理解出来ない作品はまったく良い作品とは思いません。
良い作品とは初級者は細部は分からなくても、根幹部分は理解出来て、少なくとも成立している理由はある程度理解出来る造りなっていなくてはいけないと思っています。
そして作者も上級者しか解けなくても、初級者には理論だけは分かる造りにしようとしなければいけないと思っています。
そして超一流作家の方々はそうしているはずです。

作品としては理論はシンプルで変化は深いが理想です。
この作品は実に理論がシンプルで初級者が理解するには十分です。
僕が理想とする初級者が理論を理解し得て、上級者さえも納得の作品です。

僕は解説スタンスをどうこう言いたいのではありません。
この作品は複雑怪奇な事なのに、ロジックは最もシンプルに出来ていると最大級の評価をしています。
もしこの作品が利波さんの言う通り中級者以下が理解出来ない作品なら、僕はこの作品は全然良い作品とは思いません。
この作品の僕の評価は初級者が理論は理論しうると考えた名作です。
[ 2014/03/09 06:00 ] [ 編集 ]
>利波さん
>三輪さん

今更ですが、パラの利波さんの解説はよく書かれていて、ありがたく思いました。
ただ、せっかくブログでは制約のない形で色々と書けるのですから、三輪さんの言われるようにもっとロジックをシンプルに説明することで、出来る限り門戸を広く開きたいと考えたのです。

ですから両者が言われているようにどちらが優れている、とかいうつもりは一切ありません。
ただブログなら両方書けるのだから両方書いた、というだけです。


それから、現在[秘密]になっている部分に隠れてしまっているのですが、利波さんにはパラの解説や春霞賞選考での解説など非常に感謝しております。
この場を借りてお礼申しあげます。ありがとうございました。
今後とも大学にはお世話になると思うので、よろしくお願いします。
[ 2014/03/09 07:40 ] [ 編集 ]
ネット解説に期待
限りある誌面では伝えるにも限界があります。与えられた条件のなかで担当者のみなさんは工夫をされていることと思います。
利波氏の理解できない、のくだりはニュアンスとしてはよくわかります。私のように主に短中編しか見ない者は、手数の長い作品は作意を目で追うだけです。詰キストでもこんな人、意外と多いのでは。
ネット解説では、このような層をいかにして取り込むか、が課題です。
ポイントは図面の使い方に尽きるのではないでしょうか。図面は読み手にとって大切な「間」です。間がないと息切れしてしまい、ついていけなくなります。
小泉氏、廣瀬氏、宮原氏らのネット解説はすばらしい。久保氏の熱い解説もすばらしい。みなさんに感謝しています。
[ 2014/03/09 07:59 ] [ 編集 ]
原理簡易解説
僕の最初のコメントの主張は久保さんの記事が利波さんの解説をさらに掘り下げたものだったためです。勿論これは読みたいものですが、その前に原理簡易解説が欲しいし、それが出来るブログの長所が生かし切れていないと思ったためです。

この部分は僕が手伝ったと書く必要はなかったと思いますが、これで少しでも多くの方が理解出来るよう願っています。
[ 2014/03/09 08:44 ] [ 編集 ]
>YANAさん

ありがとうございます。
もうちょっとスマートに書けるように練習していきたいですw


>三輪さん

そうですね。はじめのままでは余りブログの利点を生かしきれていなかったと自分でも思っています。

実は少しははじめから原理解説も書きたいという意識はあったのですが、どう構成したらいいか、どう書けばいいかがよくわからず……。
精進したいと思います。
[ 2014/03/09 08:51 ] [ 編集 ]
不可能証明?
おっしゃっているページにある「連続打診中合が不可能であることの証明」は、簡単に言えば、63歩合と54歩合をいずれも同角生とするのが必然であることを前提にしています。大雑把にまとめると、「いきなり54歩合なら(同角生で)詰むのに63歩合、同角生、54歩合なら(同角生だと)詰まないというのは、持駒が1歩増えているだけなので矛盾」という議論です。もちろん、貴作の場合は、この54歩合を同馬と取る手順がミソになっているわけで、「いきなり54歩合なら(同馬で)詰むのに63歩合、同角生、54歩合なら(同馬だと)詰まない」という、一見矛盾しているようで、実は矛盾していないのがトリックの根幹ですよね。おみごと!
というわけで、証明の方に穴があることになります。
[ 2014/03/17 00:36 ] [ 編集 ]
Re:不可能証明?
>わかしまさん

わかりやすい説明ありがとうございます。
作品で反論できていたようでよかったです。

今後もこんな構想作を作れたらいいと思います。実際は全然構想を思いつけないのですが…w
[ 2014/03/17 14:45 ] [ 編集 ]
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