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くぼの詰将棋

ぼく(くぼ)の詰将棋ブログです

第5回裏短コン #5 「初めに21枚ありき」

COVID-19かどうかはわかりませんが、体調を崩してダウンしていました。
みなさんもお気をつけ下さい。


18位
近藤郷 「初めに21枚ありき」

uratan05_05.png

66飛、同玉、93角、67玉、76角、68玉、57角成、同玉、67飛、迄9手詰。

評価012345678910
人数024331234421

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.44
順位予想 1位:1 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-


表の顔は本誌同人室担当。しかしその実態は、詰将棋有志の集う梁山泊、その主人である。
えび研ファイナルの中止は本当に残念だ。

初手から76角、68玉、57角とすると、同玉には67飛があるのだが、59玉と潜られて詰まない。
57角でなく57角成とできれば詰んでいるのだが……。

初手はいきなり66飛と捨ててしまうのが思い切った手。同玉に93角と据えるのがその狙いだ。
対して75合が利きそうだが、同角成、同玉に65飛で詰む。

こうして93角を据えてから76角と飛び出すのが好手。先の紛れと違い紐がついていないが、同玉には66飛がある。
先ほどと同様、68玉と躱すしかないが……

57角成!93角と据えておいた効果で57に角ではなく馬を捨てられる。これなら59玉には58馬迄一手詰だ。
そこで作意は57角成を同玉と取ることになり、67飛迄の詰め上がりとなる。

打捨てを成捨てにするため角を据えておく構想と、それぞれの手の味の良さが印象に残る好作。


作者
21枚の図、紛失してしまい、わからなくなってしまいました。笑
創作過程の図が残っていたので、添付します。
要するに、92角(83角の余詰有り)をやりたかったのです。
uratan05_05_01.png
★比べると、発表図はかなりすっきりしていますね。推敲は大事。

有吉弘敏
タイトルの意味が気になる。


タイトルの意味を考えたけどわからない。

津久井
タイトルの意味が分かりませんでした。

藤原俊雅
題意とテーマを汲み取れず。

米澤歩登
狙いとタイトルがよく分からない。

ほっと
タイトルは入玉規定に関係あり? あまりピンと来なかった。

ミーナ
ふつうの手筋ものっぽい。21枚ってなんだろ。

ルモ
タイトルの謎は21枚で21の初形曲詰から崩れた?

★とみなさんを悩ませたタイトルですが……

青木裕一
題意は手順を成立させた段階では21枚あったが、推敲の結果12枚になったということだろうか?大駒4枚あるし、余詰対策は結構大変かも。

tsumegaeru
豪快な手順で面白い。タイトルが最初意味不明だったのですが、原図が21枚だったということですね。

★ということでした。

奥鳥羽生
21枚の図も見たい。

★上に載せておきましたのでご確認ください。

竹中健一
21枚から推敲したならすごいです。

原田豪
初手76角が詰みそうで詰まないですね。

まゆしぃ
初手76角が意外と詰まなくてビックリ。作意では76角がタダ捨てになるのが良い感触。

遍々羅一
初手から76角,68玉,57角は59玉で逃れ。57に馬を持ってきたい。

NZ
初手76角の紛れにはまってしまい苦戦、57馬じゃないと59にトライされてしまうんですね。

keima82
暗算では解けず、駒を動かしましたが、かなりの時間がかかりました。中でもハマったのは初手▲76角の紛れで、△68玉▲57角△59玉▲58飛の筋は、第一感詰み。9手詰と知っていたから打ち切ることはできたものの、手数を知らなければこの筋で追い回していたでしょう。一旦66飛と捨てて、93から角を打っておけば、今と同じ筋をやった時に57に角が成れるのであっさり詰ますことができるわけですが、初手▲76角が「いかにも」な手でこの手が正解であると疑わなかったため、時間を費やしてしまいました。タイトルの意味は考えても理解できませんでした。理解していないという事は、作者の主張を汲めていない可能性が非常に高いのですが、そうだとしても、自分の中では最高点の評価になりました。タイトルの意味を理解したらまた感動があるのかもしれませんね…。

soga
飛角の打ち替えがなかなか見えなかった。キレイな9手詰という印象。

本間瑞生
初手飛車捨てが見えにくかった。

梶谷和宏
初手65飛の誘惑が強烈だが、打ち歩詰めの形になり身動きが取れない。うまい構成です。

★初手65飛は57玉、93角、66歩合、同角成、68玉、57馬、同玉で打歩詰ですね。

竹野龍騎
65飛や76角から考えて悩む。大駒の紛れ豊富で解いて面白い。

nono_y
派手な大駒捨てが続くが、配置から見え見えの手ばかりでインパクトは薄い。

三輪勝昭
最後57角を馬にするマジックが面白い。
ただそれが成り行きの手で出来てしまうので、主張としては弱い。

★短評を見るに、成り行きで66飛~93角を指せた人はそんなに多くなさそうですが、次のような指摘も。

vvsd
73とや88香があるので、初手の駒捨てに抵抗感が薄い。

相馬慎一
88の香は効率的なのだが作意が見え易くなってしまっている。

★上部にと金が控えていたり、8筋を香が押さえていたりで、確かに大駒を失ってもいい安心感がありますね。

springs
揺るぎない手順。9三角は第一感だが、8四角が捨合で逃れるのが良い。

雲虚空
最遠打で打った93角を捨てる構成は気持ち良い。

いのてつ
93角の限定打を最後に捨てる手順構成に作者の創意を感じる。

山下誠
飛角が大きく動くダイナミックな作品は並べるのが快感。

虎野亜奈
大駒を活かした気持ち良い手順で普通に好きな作品です。

上谷直希
4枚の大駒を活用。ほのかに趣向的?

馬屋原剛
大駒の連続捨駒が気持ちいい。

太刀岡甫
大駒捨てを軸とした作品。玉移動は多いが、舞台が戻るのでそれほど気にならない。作者はnono_yさん。

まつきち
構想作のなかでは不利かもしれないがこういう手筋物は捨てがたい。詰め上がりもいい感じ。(56飛を16あたりに置くのはどうでしょうか?)

原田椅子
きれいな手筋物。

白木大輔
解きやすい作品で楽しめました。

園川
手触りがとてもいい感じ。

★飛角の打ち替えを置いても個々の手の味がよく、解いて気持ちのよい作品だったのではないでしょうか。


近藤郷8
nono_y2
NZ1
soga1
springs1

予想的中はなんと8/13!驚異の的中率のタネは、Twitterでの仄めかしだったようですが(笑)
[ 2020/02/29 20:00 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #4 「移り気eyes」

移り気eyesアルティメットドラゴンの連続更新アルティメット・バースト
3連続更新できるかは微妙なところ……。


5位
ほっと 「移り気eyes」

uratan05_04.png

57角、46角合、35桂、28角成、43桂成、46銀、35金、同銀、26飛、迄9手詰。

評価012345678910
人数00111338764

正解:33(1) 誤解:5 無解:0 無評価:0
評点:2.72
順位予想 1位:4 2位:2 3位:-
ベストタイトル投票:1


前回、前々回と裏短コンを担当、現本誌大学院担当にして看寿賞選考委員も務め、解答選手権でも毎年好成績を収めているほっと氏。
八面六臂の活躍でさぞご多忙のはずだが、創作の方もコンスタントにされている。見習いたい。

さて本作、33の金が浮いているのが気になるが紐をつける手段はないので、取られたときに詰むよう攻める必要がある。
33玉に83飛成を用意して57角と引くのが作意だ。

対する33玉、83飛成、43合、24角、同玉、35桂右、33玉、43龍は好変化。57同飛成も35桂右以下簡単なので、合駒を考える。
色々考えられるところではあるが、35桂右の対策が肝要ということで、28香を狙って46角合が好防だ。
そういえば#3のNZ氏作もこんな展開であった。

しかしここからがらりと変わる。35桂右に28角成と、即座にこの角合を動かしたら、43桂成で再び角での王手。
対して今度は46馬だと33金に紐がついているので、35金、同馬、同角迄となる。35に利かせつつ、角をピンする46銀の移動合が好手だ。
これも35金、同銀ですぐに動かし、最後は26飛迄。飛が重い腰を上げて詰上がる。

合駒は基本的に、すぐに動くことはできない。直前に王手した飛/角/香がまだ睨んでいて、合駒がどけば玉に直射してしまうからだ
(なお、このように飛/角/香が睨んでいて駒が動けない状態をピンと呼ぶ)

しかし例外となるケースが2つある。
1つは、直後の攻方の王手によって、飛/角/香の利きが遮られるケース。本作において46角合が直後に動けたのは、35桂右が57角の利きを遮ったからである。
もう1つは、飛/角/香の利きの線上で合駒が動くケース。本作において46銀移動合が直後に動けたのは、35が角の利きの線上にあり、依然その利きを遮れる位置だったからである。
(なお、前者はシフマン、後者はペレと呼ばれる)

本作はその両方を取り入れ、2枚の合駒を動かす手順を理論上の最短手数で実現した。おそらく初の試みだ。
さらにシフマンとペレを同じ角の王手に対する同地点の合駒で行っているのもスマートな構成で、手順に一本筋が通っている。
惜しくもベスト3は逃したが、記憶に残すべき現代的超短編である。


作者
「合駒を2手後に動かす」を9手で2回実現。同一ラインでSchiffmannとPelleをやっているのが主張。
配置が拙いが、自分の力ではこれが限界(これでも最初の図から3枚減っている)。
(タイトルについて)意味は“合”がすぐに移動×2、大駒の利きが閉じたり開いたり閉じたままだったり、という手順からのイメージ。
ちなみに曲名や小説・漫画の題名などではなく、適当に考えたものです。

vvsd
配置の機能性がなかなか高い。

★パッと見は重苦しさのある初形ですが、考えてみると結構効率的な配置になっています。

soga
シフマン&ペレの2種の合駒動かしを詰め込んだ意欲作。

馬屋原剛
同じ箇所にした合駒がシフマンとペレでそれぞれ動くのが面白い。

springs
SchiffmanとPelleで夢のような手順。

有吉弘敏
あまり体験したことのない手順。新鮮でした。

藤原俊雅
46に2回。巧妙かつ新鮮。

ミーナ
ダブル合駒移動がわずか9手でできるのか。しかも同じ位置で。51王と59飛がすばらしい発見。力技を感じさせない。

園川
46に2回アイ駒し、2回とも動く。

太刀岡甫
同じ位置に2回合駒し、どちらも動かすのが面白い。詰上りも良い。作者はほっとさん。

★ご名答。

米澤歩登
二つの合い駒がそれぞれ動くのが狙いかな。

竹野龍騎
(同一地点の)2×合駒を2手後に移動(角合はシフマン、銀合はライン上)。紛れもあり解いて面白い(初手35桂右以下の逃れなど)。配置も効率的。素晴らしい。トライルールで既に先手勝ち。タイトルは検索したが不明。

上谷直希
角中合までは想定内だが、舞台装置に過ぎないと思っていた55銀まで動くのは想定外。双玉を活かしきっているのが好印象。さらに、気付けばshiffman+pelleの構成になっているではないか。もちろんそんな専門用語を知らなくても本作は十分に魅力的。首位候補です。

竹中健一
今回の首位予想。全てが機械仕掛けみたい。

原田椅子
何層にも仕掛けがあってエンターテインメントとして面白い。

NZ
限定打にシフマンに移動合まで出てくるとは思いもしませんでした。

★限定打は勘違いでしょうか。

まゆしぃ
紛れはほぼないが、構想がユニーク。

ルモ
非の打ちどころがない、最後までかっこよすぎ!

青木裕一
同手数駒余りの変別が多いので合っているか不安。シフマン流行ってますね。

★昨年の裏短コンでも相馬さんが「Double Schiffmann」で準優勝されていましたね。
★また、スマホ詰パラでも次のような作品があったのを覚えています。「Double Schiffmann」が作意と変化でダブルなのに対して、こちらは作意だけでダブルシフマンを表現。
★「Double Schiffmann」を見て発想を得たのではないかと想像していますが、真相はどうなのでしょうか。とまれ、いずれも好作と思います。

 スマホ詰パラNo.12460(2019.2)
 納豆小僧 「最弱の死霊術師」

uratan05_04_01.png

梶谷和宏
変化はすべて調べたはずだったのに、46角合に気づいたのは一番最後でした。

nono_y
将来の王手駒を抜くための角合は今回頻出。紐付き合駒だが収束で逆王手の紛れが入って若干評価アップ。

津久井
何となく③に似てますね。

虎野亜奈
何かやってやろうという野心を感じる作品ですね。しかし③④の並びは本当に抽選なのかと疑ってしまいますよ。

★本当に抽選です。作為的に並べると評価に影響を与えかねないため、あみだくじで決めました。
★③④の並びほどではないですが他にも偶然はあったようです。
★しかし偶然を全て排除しようとするとそれが作為になるので、こればかりは何ともしがたいですね。

まつきち
今度は角対角。46銀がハッとさせる好防。詰上りも締まっている。(2手目33玉の変化は?)

★2手目33玉は解説に記載の通り、83飛成、43合、24角、同玉、35桂、33玉、43龍迄駒余りです。

奥鳥羽生
すぐには出ない46銀。

tsumegaeru
スリリングな手順。6手目の変化が割り切れていることの確認に苦労しました。

三輪勝昭
6手目は46馬かと思ったけど、46銀合と同じで最後同角で駒余りになり46銀なのか。
これは僕は46馬が作意の方が面白いと思うし、作意でも詰むのに最終的駒余りの手があるので限定と言うのがめちゃ嫌い。

★超短編において、変化を駒余りで割り切るのは必須の手段。狙いを詰め込もうとすればなおさらです。
★ただ、手の感触を重視する向きからすれば、好き嫌いはあるのかもしれませんね。

雲虚空
6手目は馬が戻ると思ったので、銀が動いたのは意外。

オオサキ
角合と銀合では対比しづらい。6手目が46馬なら高評価だったけど。

★確かに同じ角でシフマン&ペレを実現できていたら最高でしたか。
★もっとも、果たしてそんな構図がとれるんでしょうか……?

本間瑞生
角が邪魔駒なのか。

原田豪
飛車「角どいてくれー」


邪魔だった角が最後まで働いている。

山下誠
初手に打った角は不動のまま局面が展開する。詰め上がりも意外。

白木大輔
上手。

keima82
暗算では2手目△46銀としており、どうやっても楽詰みしてしまうので止む無く駒を動かしました。55の銀が35まで行くのが素晴らしいですね。それから、先手玉が逆王手要因だけではなく、変化手順の攻め駒になってるのも良いですね。

相馬慎一
詰みすぎるのでおかしいなと思っていたら玉を素抜かれてた。

★さりげない51王配置がポイントでした。


ほっと4
上谷直希4
園川1.5
1
竹野龍騎1
馬屋原剛1
有吉弘敏1
久保紀貴0.5

予想的中は4/14。特徴的な作品だっただけに、比較的わかりやすかったでしょうか。
上谷さんが人気なのは、看寿賞作の印象が強いからでしょうか。

 詰将棋パラダイス2016.1
 上谷直希

uratan05_04_02.png

シフマンが注目を集めはじめたのは、本作以降だったような気がします。
言わずもがな傑作。
[ 2020/02/24 20:30 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #3

休日出勤からの爆睡をキメてきました。


16位
NZ

uratan05_03.png

57馬、46馬、36桂、23玉、35銀、28馬、34銀、同玉、24馬、迄9手詰。

評価012345678910
人数00525658610

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.47
順位予想 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-


小学校の新担当NZさん。kisy一門期待の新人である。
本作もなかなかの好作で、今後の活躍が楽しみだ。

初手はぼんやり馬を寄るのが好手。
要は36桂を打ちたいということなのだが、好所に利いている馬を動かすのはちょっとやりづらい。
飛銀のバッテリーもあるだけに、別の手を考えたくなるところだ。

対して23玉なら15銀とソッポに開くのがまた好手で、28馬に24馬迄の詰み。
そこで合駒だが、28飛に狙いを定めて46馬と移動合で受けるのが好防となる。

46馬には当初の目的通り36桂と打ち、23玉。
ここで先ほどのように15銀と開くと、34~35へ抜けられて詰まなくなる。
今度は35銀と左に開くのが変化と好対照の展開だ。

玉方は移動合の効果で28馬と飛を抜くが、34銀が決め手となる。
35に開いたばかりの銀を滑らせる味は抜群で、解答者からも好評を集めた。


作者
作意と変化で銀を開く方向が変わるのを、少しでも面白いと感じていただければ幸いです。
成生非限定を消すために55馬を置きましたが、どうだったかなぁと思っています。

★馬移動合でなく角打合にもできますが、その場合28角成/生の非限定が生じるということですね。
★55馬なしの図の方が、初手の味がよくなる気はしますが、移動合にも移動合の味があるので、最終的には好みの問題でしょうか。

tsumegaeru
紛れが多くて考えにくい。

青木裕一
頭から抑えて簡単だよね→銀の腹から逃げられる桂で35を塞ぐ→43から逃げられる57馬を発見。意外な詰上り。

★初手から25馬、23玉、35桂、同桂、24馬、同玉、15銀、34玉、24飛は43玉で逃れます。

遍々羅一
44に逃がさない。36桂を置ければ勝ち。

★というわけで、初手57馬に至るわけですね。

原田椅子
初手が力強くて良いと思った。

馬屋原剛
初手が見えにくかった。

ミーナ
初手がみえにくい。移動合にしたのは成生の非限定を避けたためかな。

★ご明察の通りです。

奥鳥羽生
66龍(56飛)にしたかった説。

★初手の味がさらに増しますが、57同龍(飛成)の形で龍が27に利いてくるので、成立させるのは意外に大変なんですよね。

いのてつ
馬と馬とのじゃれあい。

竹野龍騎
バッテリーの軸駒に利かせておくための馬の移動合。双方の馬が活躍。バッテリーによる紛れのある巧みな構成。

園川
飛車を取るための馬移動合。

山下誠
馬の移動合には最も高級感を感じる。

竹中健一
移動合が入れられるなんて羨ましい…。

ルモ
移動合を更に動かす、作り慣れた感じがしました。2手目に悩まされた

まつきち
馬対馬の応酬には重量感あり。その後がちょっとあっさりで拍子抜け?

vvsd
もうひと盛り上がりほしい。

藤原俊雅
3手目以降盛り上がりに欠ける。

nono_y
今回頻出の将来の王手駒を抜く角合(本作では馬の移動合)だが、紐付き合駒でその後のまとめも常套的なので高評価は難しい。

★という声もありましたが……

原田豪
7手目34銀が気持ちいい…。

まゆしぃ
34銀の収束に意表をつかれた。

soga
シフマンよりも、34銀が見えず悩んだ印象が強い。

keima82
暗算で解けたと思っていましたが、7手目▲24銀△34玉▲35馬としており、駒を動かして桂馬で取られることに気づきました。それから、2手目△35合の時がわからず何故かハマってしまいました(1手詰w)。2手目の移動合も上手いですが、7手目の▲34銀を評価したいです(自分が間違えたからというだけではなく)。なお、初手▲25馬は23銀の配置の意味がなくなるので、読みから外しましたw

雲虚空
馬移動合から28馬までは普通だが、34銀で引き締まった。

springs
合駒動かしだが、最後に銀を捨てるのが気持ちいい。

近藤郷
序盤は流行型だが、重たい銀が捌けた収束を評価したい。

上谷直希
打歩絡みの形かなと思ったら移動合を動かすパターンだった。収束で銀捨てが入ったのは大きい。

太刀岡甫
中合でないのが残念だが、最後に銀捨てが入るのは嬉しい。作者は雲虚空さん。


銀捨てが良い。

虎野亜奈
欲を言えば2手目は移動中合(捨合)にしたいですが、収束のまとめ方が上手くて好印象でした。

梶谷和宏
35銀から34銀のすりこみがたまらなくいい感じ。こういうの好きです。

★と、むしろ後半が好評を集めました。35銀~34銀は本作のワンポイントですね。

本間瑞生
駒の間をくぐっていく感じがよい。

有吉弘敏
少し変わった手順。

米澤歩登
簡単だが爽快感がある。

白木大輔
上手。

ほっと
きっちり出来ているが、飛躍した手が無いか。

★飛躍した手はこれからの作品で見せてくれることでしょう。

津久井
何となく④と似てますね。

★たしかに構図が似ていますね。連続で並んだのはあみだ神の思し召しでしょうか。


NZ0
太刀岡甫2
nono_y1
springs1
雲虚空1
奥鳥羽生1
梶谷和宏1
久保紀貴1
近藤郷1
竹中健一1

予想的中はまたも0/10。作者の作品をあまり知らない人も多いと思いますので、ここで一作紹介します。

 スマホ詰パラNo.13918(2019.11)
 neptuneZ 「這い寄るマムシさん」

uratan05_03_01.png

24と寄、44玉、36桂、同香、34と、同玉、25と、44玉、56桂、同と、35と、55玉、47桂、同と、56馬、同玉、66龍、迄17手詰。

2枚のと金が這い寄ってきて、最後は馬捨てで決める。趣向的な面白さと捨駒の感触が同居する好作です。
[ 2020/02/23 22:00 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #2

この前の結果稿、順位を間違えていました……。ゴメンナサイ。


20位
雲虚空

uratan05_02.png

88金、同玉、85桂、22香合、33角、89玉、29飛、同香成、88角成、迄9手詰。

評価012345678910
人数02546863220

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.37
順位予想 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-


ikiron一門唯一の門下生である雲虚空さん。無理を言って出品してもらった。
ありがとうございました。

11角の射程に玉を入れるため、初手は自然な一手だ。
作者曰く雑な一手とのことだが、感触は悪くないと思う。

3手目85桂に対する応手が考えどころ。
11龍と角を取ってしまうのが普通だが、これは33角から29飛迄早く詰んでしまう。
22香合と29に利かすのが最強の粘りだ。

22香合にも33角~29飛と同様に進める。
今度は同香成があるが、これで11角のラインが通って88角成迄。飛、香、角が大きく動いて詰上がる。
全編通してダイナミックな味が演出された一局。

ところが主眼部分で一失あった。
4手目33に利かせて22金/銀合とされると、以下33角、同金/銀、同角成、89玉、79金/78銀迄が最善で、変同駒余らずとなってしまっていたのである。
普通、このような合駒は+2手1駒余りにしかならないのでうっかりしたか。私もうっかりしていて全く気付かなかった(笑)
結果発表放送の際、作者から21龍→12龍の修正案をコメントしてもらった。

作者
玉位置を変えたりすれば単玉でもできると思いますが、配置がおぞましくなりそうなので、双玉にして動きの大きさを強調する方向にしました。
盤端に接する駒を多くしたのもその方針の一環です。

★作者の工夫は成功しているように感じます。

tsumegaeru
手順がダイナミック。

ルモ
限定合いを大きく動かす作品、駒数も少なく上品、全て限定で良いね。

springs
盤面を広く使って5手目の打点や8手目の成生が限定されている。

まつきち
飛び道具の活躍する手順は楽しめる。5手目の演出にもう一工夫欲しいが、9手では難しいか。

梶谷和宏
好作です。香合いを出したのがうまい。

本間瑞生
22香が見えるまで苦労した。

竹中健一
22香合がぴったりでいい感じ!

山下誠
香合が飛引きに備えた好防手。

青木裕一
タダの角をあえて取らない。本当の脅威は29に行こうとする飛なのだ。


角の王手に香合いのこの形、流行っているのですか?

近藤郷
発想が流行形なので減価事項。

nono_y
一見重要そうな▲99金を捨て、香合を飛捨てで抜いて角を連結させる高度な狙いだが、手順は▲89歩でも成立するので、左に寄せれば盤面8枚で済んでしまう。今回は同様の筋の上位互換作も多く、評点は下がった。

太刀岡甫
ボンバーマンと被ったが、こちらはシンプルな作り。3手目以降に比べると初手の価値が低いように思う。作者はNZさん。

★「ボンバーマン」は#13。結果稿はもう暫くお待ちください。
★香合を出した後の展開が異なるので、個人的にはそれほど似ているとは感じませんでした。

藤原俊雅
序の3手とクライマックスの関係が希薄。11角を打つところから始められれば。

ほっと
4手目22銀合や金合は変同?やっぱり11角を打つ手を入れるべき、というか実際に打った作が無かったっけ、と思ったら理想的な図を発見。スマホ詰パラNo.13645 下谷曲希「角カテナチオ」これと比べてしまうと。

 スマホ詰パラNo.13645(2019.9)
 下谷曲希 「角カテナチオ」

uratan05_02_01.png
★確かに理想的な構成です。しかし理想的な手順構成というのは得てして……

上谷直希
メインが被ってしまいました…(下谷曲希 スマホ詰パラ No.13645)。そして自作も金子清志さんの順位戦作品と被っているという……。

虎野亜奈
金子清志氏の2013年A級順位戦優勝作を思い出しますね。11角打で作りたい素材。

 詰将棋パラダイス2013.6
 金子清志

uratan05_02_02.png
★というわけで、みんな同じ理想を追い求めているんですね。
★実は作者自身も過去に同じテーマを手がけています。

 詰将棋パラダイス1997.1
 筒井浩実

uratan05_02_03.png
★そして作者曰く、この作品は次のばか詰から発想を得たとのこと。

 詰将棋パラダイス1989.5
 中村雅哉 ばか詰7手

uratan05_02_04.png
★うーん。やっぱりみんなやりたいことは同じということなんでしょう。

馬屋原剛
狙いがわからなかった。

vvsd
あまり新鮮味がない。

★というのも、そのあたりの事情ゆえでしょうか。

ミーナ
さっそく出た合駒移動。すっきり、軽い仕上げ。角の連結が目新しいか。

soga
香合から33にねじ込む角の味がよい。

★しかし前例こそありましたが、角を弓矢のように射つ手順はなかなか見どころがあると思います。

まゆしぃ
限定合と限定打が面白い。玉周りの配置は工夫の余地がありそう。

奥鳥羽生
85桂限定の工夫。

竹野龍騎
ほぼ一目(誉め言葉)。2手目86玉も読む。非常に巧みな構成。

keima82
暗算で作意は1分程度で詰ませたのですが、2手目△86玉の変化手順がなぜか暗算でわからず、駒を動かして詰みを確認しましたw初手▲88金はメタ解きをしました。△98歩の配置の意味を考えた時に、「98に駒を打たせないため」「金がいなくなった時に98に逃げられないため」があり得ますが、仮に歩がいなかったとして、▲98角△同香成は到底詰む気がしないので、後者と決め打ち。初手▲96角や▲78角等は金を捨てる形になるとは思えないため、初手▲88金はほとんど確信を持つことができました。

遍々羅一
合駒をサンドイッチ.2手目86玉の変化で85とが見えませんでした.(53角から変長?と思ってソフトで確認しました.)

★2手目86玉は85と、同香、同飛、96玉、87金迄。意外に見えにくい変化だったかもしれません。

米澤歩登
7+2手詰めという感じがする。

相馬慎一
11が生角だけに頭の2手が生きない。

★頭2手に対して、作者の懸念通りの感想もありました。
★それにしても、11が馬なら初手が活きるという観点は流石ですね。(21龍→12龍の修正図では21馬の紛れがないので話が変わってきますが)

三輪勝昭
初手はその後の手順から必要性が感じられない。
そしてその7手だが上田吉一作と同じものがあった気がしたが(去年の裏短コン解説参照)よく見るとちょっと違う。
ただ同じと感じる上に劣化版に感じる。

★上田作はシフマンの5手詰のことでしょうか?既述の通り、個人的にあまり類似感はありませんでした。
★その上田作は#13「ボンバーマン」の結果稿で紹介予定です。

原田豪
手が広くて迷いました。

有吉弘敏
これはすぐに見えました。

原田椅子
何となく詰む感じ。

オオサキ
何かが起きそうで何も起きない。

白木大輔
少し見えにくかった。

★知らない人には難しく、慣れた人には易しい類の作品だったかもしれません。

津久井
4手目香合で解答しましたが、金or銀合でも同手数のような気がしてモヤモヤします。

園川
金合や銀合で立ち止まる。

★変同でした。ゴメンナサイ!


雲虚空0
NZ3
nono_y1
springs1
ミーナ1
園川1
近藤郷1
原田豪1
虎野亜奈1

予想的中は0/10。あまり作品発表のない作者だけに予想は難しかったでしょうか……?
作者の過去作に同テーマの作品があるとはいえ、かなり昔のことですからねえ。
[ 2020/02/19 22:20 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #1 「これが駒台の大駒です」

お待たせしました。今日から結果稿を上げていきます。


22位
nono_y 「これが駒台の大駒です」

uratan05_01.png

23飛、同玉、32角、同玉、41角、同玉、51飛、同玉、52と、迄9手詰。

評価012345678910
人数032104675010

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.33
順位予想 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-


本誌、スマホ詰パラ、そして最近は詰将棋メーカーでも活動されているnono_yさんがトップバッター。
なお、今回出題順はあみだくじで決定した。

初手は23飛。いきなり飛を捨てる好手だが、ほかにあまり紛れがないのは親切な作りだ。

同玉の一手に32角~41角とさらに立て続けに捨てていき、玉を下段に落とす。
途中32角とあえて短く打つのがポイントで、34玉に23角打、44玉、54と迄の変化を見ている。

最後は51飛と4枚目の大駒を捨て、玉座での詰上がり。
このタイトルに持駒飛飛角角となれば狙いは大駒4枚の打ち捨てだと想像がつくが、わかっていても気持ちのよいものだ。
全て打ち捨ての短打に統一した工夫や、特に32角が選択肢のある中での限定短打である点はよいアクセントになっていると思う。


作者
持駒大駒4枚捨て。オープニング以外だとさらに低評価になったと思われ、出題順に感謝。見るからに△42歩△54歩→△42桂が可能そうで、実際△25歩△33銀▲34歩→△21歩△25香△33香程度で実現し、11枚以上使う必然性はなく裏短コン出題としては問題がある。だが、この10枚図よりは使用駒銀歩のみ11枚の出題図の方が見た目は軽く(9手詰と知らなければ▲33歩成の紛れも強力)、詰将棋として間違ってはいないと思う。

虎野亜奈
いつものシリーズにオール打捨てという付加価値。タイトルの「駒台」がミソですね。

園川
作者は大駒・ラブな人と予想。


これはdivDさん(あれ?いない)

★「これが大駒です」はスマホ詰パラでdivDさんがはじめた、大駒4枚捨てをテーマとする作品シリーズ。これまでの裏短コンにも何度か登場しています。
★本作は「駒台の」と題し、全ての大駒捨てを打ち捨てで表現しました。

藤原俊雅
4枚捨てるのは9手用のテーマ。

★前の9手裏短コン(第φ回)でも「これは大駒です」作品がありました。

 第φ回裏短編コンクール(2016.11)
 Pathfinder 「これが大駒です」

uratan05_01_01.png

NZ
4連続大駒捨ては爽快。

本間瑞生
4連続大駒捨て、楽しめた。

原田豪
4連捨てが気持ちいいですね。

津久井
大駒を惜しげもなく捨てまくる。詰将棋の醍醐味ですね。

tsumegaeru
大駒の連続打捨てが気持ちいい。

竹中健一
全部捨ては予想通りだが気持ち良いですね。

vvsd
大駒4連捨てだが大げさにせずにまとめたところに好感。

springs
すべてキレイに捨て切った。

上谷直希
持駒の大駒4枚の連続捨駒ですね。他の手がないところではありますがすべて短打に統一されているのが好印象です。

奥鳥羽生
最近打統一に好感。

近藤郷
大きな駒を小さく使う。

山下誠
大駒4枚を全て直打で捨てるところが潔い。

soga
角を短打で打捨てていく仕組みが上手く出来ている。

竹野龍騎
駒取り(33歩成)は無いからと23飛を後回しにして悩む。大駒4連捨短打(実質1回だが)の統一感。

まゆしぃ
気持ちいい4連捨て駒。角限定打に加えて飛の限定打もあるとなお良い印象。

★短打統一が本作の長所ですが、実質1回だけなのが物足りないという声も。

馬屋原剛
この手の作品は食傷気味。

★グルメの馬屋原氏はぜひ4連続限定短打で作られたし。

太刀岡甫
新しくはないが、狙いを持って創作しているのは素晴らしい。厳しいことを言うと、一般的には玉移動よりも守備駒を動かす方が価値が高いので、舞台が動くのは残念。作者は∇さん。

原田椅子
意欲作だが目的地に連れて行く手順なのでやや単調。

★舞台(≒玉)を大きく動かさない方がよいというのは作家的な意識ですね。
★空間を効率的に使える効果や、構想の意味づけを統一できる効果などがあります。

まつきち
玉座に強力な磁力。大駒4枚捨てを短打で表現したのは良いが、やや単調な感もあり。

青木裕一
大駒に誘われるまま、自分の玉座に帰ってみたら、そこには……!

遍々羅一
王を玉座に召喚する。

いのてつ
大駒全部捨てるんだか捨てないんだか。

米澤歩登
変同で大駒が消えない手順があるのが少し気になる。(全部持ち駒だからしょうがない?)

★マニアックな指摘。最後51飛に32玉と躱されると変同駒余らずなのですが、このとき「大駒4枚捨て」にならないということを言っています。
★自分が作る際はこだわるポイントですが、人によりけりかもしれません。

ほっと
配置は未整理な感じがするが、わかりやすい狙い。

雲虚空
狙いはわかりやすいが、34歩の意味がわかりかねる。

オオサキ
34歩、42歩、54歩→42桂くらいでどうか?
uratan05_01_02.png
★34歩は6手目22玉の変化を32飛、23玉、33飛成で割り切るために必要な配置です。
★作者自身も盤面10枚の図を例示されていましたが、発表図は使用駒種にこだわった結果と思います。
★それから裏短コンの条件は盤面11枚以上なので、これ以上は減らせません(笑)

三輪勝昭
持駒大駒4枚連続捨て最短手数の課題作かな。
全手、玉を呼び込む手なので妙味は薄い。
ところでこの課題の最少駒数は何枚なのか?
ariyoshiさんがツイート(6月15日)していた図は盤面10枚だけど、その手順は9枚で出来そう。
持駒 飛飛角角
玉方 22歩、32玉、33歩、44と、51歩、52銀。
詰方 13と、14香、42歩以上。
22歩・33歩→33銀だと21角に42玉、31角、41玉が詰まない。
この手順とこの手順以外で8枚で出来ないか解答締切まで考えたが出来ず。
uratan05_01_03.png
★おもちゃ箱に大駒4枚捨ての最少使用駒数記録が登録される日も近い!?

ミーナ
口開けにぴったり。変化もきっちりできている。盤面使用駒も趣向になっている。

ルモ
盤面2色、持ち駒2色と配置にも拘りを感じます、ひと目で解ける易しさもGood。

keima82
暗算で10秒程度で解けました。これはタイトルと手数がもろにヒントになりました。9手詰めで持ち駒4枚、さらに「これが大駒です」のタイトルがついているということは、大駒をタダで捨てる以外の手はあり得ず、例えば初手▲13飛や3手目▲41角のような手は考慮から外せてしまうのです。手数とタイトルのどちらかだけでも伏せられていればおそらくもう少し苦労したと思います。8手目△同玉が必然手でないと思われるので、そこで少し点数は下げています。

梶谷和宏
9手と分かっていなければきっと迷走していたと思います。32角がいい味ですね。

白木大輔
楽しめました。

★タイトルや手数表示も相俟って、トップバッターに最適だったと思います。ご投稿ありがとうございました!

末尾に作者予想結果を載せておきます。

nono_y1
5
ルモ1
竹中健一1
竹野龍騎1

予想的中は1/9。divDさんの影がちらついて、なかなか難しかったようです。
そんな中で票を集めた∇さんは一体何者……!?
[ 2020/02/16 19:00 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(2)
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Author:くぼ
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