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くぼの詰将棋

ぼく(くぼ)の詰将棋ブログです
月別アーカイブ  [ 2017年04月 ] 

第3回とり研参加記③

怒涛のとり研編、ついに完結!



21時40分、居酒屋「笑笑」の前に6人が再集結。三次会だ。

■完成品とは
真の完成品は、1枚も配置を変えたり動かしたりすることができないものだという話。
それは最善を尽くしても滅多に得られるものではなく、幸運あって初めて得られる。
人には人事を尽くし、天命を待つことしかできない。

■上谷さんの会心作
下の図は詰将棋パラダイス2014年11月号大学補講の上谷さん作。



当時大学の担当は利波氏だったのだが、縁あって大学補講を解説させてもらった時の一作で、強く印象に残っている。
馬ソッポの導入、趣向で41角を裏返すメイン、そして馬捨てで決める収束迄完璧だ。
上谷さんは三次会で本作について「これ以上のものは……」と言っていた。
でも上谷さんならきっと、という気もする。

■解説するけど解けない
私のような弱小担当者は作品を解説こそすれ、いざ解けと言われても解けない。
なんだか矛盾めいたものを感じないこともない。

■投稿してから改作案に気付く
短コンの上谷さん作に改作案があったという話。
どうやらもう1枚の角を打つところからはじめられるようで、配置のバランスも良くなる見事な改作案だった。
投稿してから気付いたとのことで、やっぱり推敲は大事だなと。

■2ヶ所理論、役割理論
全ての配置駒に2つ以上の役割を持たせようという話。
例えば一つの余詰を消すためだけの駒、一つの変化を詰ませるためだけの駒、などは味が悪いということ。
普段意識して配置の効率を良くしようと努めているのだが、上谷さんも同様の考えを持っていたと聞き意気投合した。
ちなみに呼称はこのときの即興なので、特に以前からこう呼んでいたというわけではない。
ちなみにちなみに、役割理論とはポケモンにおいては(ry

■梶下さんの新作
桃燈さんとの合作らしい。
「駄作」と謙遜されていたが、全然そんなことはなく、むしろメインとなる手順とあの収束とをよく結びつけたものと思った。
近いうちに本誌で見られる……はず。

■自作
上谷さんにはいたく気に入ってもらえたようで、とても嬉しかった。
またこの時の図には不満があったのだが、これをきっかけとして奮起し、改良できた。とり研様様。

■錬金術
逆算がうまいってのは錬金術を持っているようなものだよねという話。
私もたまにアイデアがないときに逆算を試みるのだが、金はおろか鉄すらできない。



以上でとり研参加記はおしまい!
ご愛読ありがとうございました!くぼ先生の次回作にご期待ください!
[ 2017/04/07 20:00 ] 余話 | TB(1) | CM(2)
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