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くぼの詰将棋

ぼく(くぼ)の詰将棋ブログです

第3回とり研参加記②

週末に詰工房、えび研、解答選手権と参加してきた。
でも当ブログではまだとり研がつづく。



舞台は米子駅前の居酒屋、旬門へ。
美味しいご飯を食べながら、詰将棋談義。
トピックが多いので簡潔に書いていく。

■国試
国試に落ちればもう1年遊べる(とり研も開催できる)、というヤケクソ中合の手筋。
これは国試に限らず大学入試や進級試験にも応用できる汎用性の高い手筋だ。

■創棋会作品集
次回創棋会作品集がいつになるかはわからないが、一度でも創棋会作品展に入選した人には依頼が飛ぶとのこと。
WEB作品展での入選も例外ではないようで、山路さんが「教材に使える10手台」に投稿しておけばよかったと嘆いていた。
作品集を作る際の苦労話や、「編集の鬼」宇佐見正氏の話なども。

■ブログアクセス数
おもちゃ箱に掲載されるとアクセスが増えるのはご存知の通り。
でも裏短コンの記事とかの人気記事と被るとおもちゃ箱トップに取り上げてもらえないから、バッティングを避けるようにしているという話が聞かれた。はずなのだけれど、誰が言っていたかを忘れてしまった。
アクセス数は麻薬のようなもので、一度それが増える喜びを体感してしまったのでブログを書くのがやめられないとは吉松さんの言。
それから、上谷さんがフェアリーの記事よりも伝統詰将棋の記事の方がアクセス数が多いこと、しかも最もアクセス数が多かった記事は山路さん作を解説した記事(これかな?)であったことを嘆いていた。
あれ、でも調べたわけではないけどこのブログも一番アクセス数を稼いだのって相馬氏作品展の記事なんじゃ……。

■記念撮影
19時過ぎ、吉松さんが先に帰られるということでみんなで記念撮影。

■スマホ詰パラ
昔はもっと人が少なくて、みんな仲良くやっていたという話。
最近コメント欄がサツバツとすることがあるよね。

■詰パラの電子書籍化
詰パラを電子書籍化しようという話。あと、Amazonにも置いた方がよいという意見も。
山路さんは暫く『詰将棋パラダイス』の存在を知らずにいたらしく、たまたま上谷さんが同級にいてその存在を教えていなければ、これまでのそしてこれからの氏の名作は生まれなかった。
と考えると、やっぱりもっと入手しやすい環境を作った方がよいのかもしれない。

■フェアリーを始めたきっかけ
上谷さんはフェアリー界のレスポンスの速さに惹かれてフェアリーを始めたとのこと。
確かにパラは採用や返送までに数か月かかる(どこかの誰かみたいな怠け者担当だと返送に1年以上かかったりも)するわけで、それと比べるとネット上でやりとりできるWFPはスピード感がある。

■詰将棋タイトル戦
その昔、入選が300回を越えると詰棋王位の資格を得たとか。
その話から発展して、詰将棋順位戦はせっかく順位戦という名前なのだから優勝者を名人にしたらどうかとか、季開催の同人室で最高得点をとったら王位にしたらどうかとか、解答競争で優勝したら竜王だとか、そんな感じにタイトル名をつけたら盛り上がるんじゃないかと。実質的には名前がつくだけなんだけど。
その関連で、月間の春霞賞候補作も、候補作というのではなく月間賞と呼んだ方が作者のモチベーションにつながるという話もあった。

■握り詰
山路さんによると、握り詰を作るコツは「ネタを見つけて頑張ること」らしい。
昨年のアマ連杯は「角と香があったら普通は飛合を考えるので、自分は角合にしてみた」んだとか。
いや、全然参考にならないんだけど……。

■看寿賞
中編が特に激戦と予想された。
大学の山路作も有力と思われるため、中編賞二連覇もあるのではという話になったところで、今回一の名言(迷言?)が飛び出した。
「0%ないです」

■うま研vsとり研
本誌でページをもらってやろうと企画中。
負けたら勝った方の会合に強制参加という地味に痛いペナルティがあるらしい。怖い。
とまれ、こうご期待。

■Twitterは怖いね
Twitterとは適度に距離を置いて、また発言には気を付けようという話。
最近は特に色々あったからなあ。

■山路さんのブログ
開設されるとのこと。でもタイミングは非限定?
こちらもこうご期待!

一部オフレコにしたが、こんな感じで二次会も終了。
山路さんは翌日予定があるとのことで帰途についた。
しかしほかの6人はホテルへのチェックインを済ませた後、笑笑の前に再集結。三次会へと移っていくのであった……。
[ 2017/03/27 23:43 ] 余話 | TB(0) | CM(0)

第3回とり研参加記①

随分とご無沙汰しておりましたが、また不定期に更新していきたいと思います。
予定は未定ですけど。

以下参加記。


3月19日9時半、羽田発の飛行機で米子へ。米子駅に着いたのは12時頃。
腹が減っては戦えないので、まずは腹ごしらえのためとんきんというカレー屋さんへ。
バーグカレーの大盛りを食べたのだが、これがなかなか美味しかった。注文してからハンバーグを作ってくれるのにも好感。
しかしそのため(+少し並んでいたため)、会合には遅れてしまうこととなった。

13時20分頃、会場となる同窓会館に到着。
当然ながら、みなさんお揃い。ゴメンナサイ。
参加者は主催の上谷さん、山路さんをはじめ、吉松さん、真島さん、小林(尚樹)さん、梶下さん、小池さん、そして私の計8人。
私が言えたことではないが、特に小池さんは遠路はるばるの参加なので驚いた。
それだけ鳥取県の注目度が(詰キスト的には)高いということなのだろう。

ところで、ここから先は細かい時間がわからない。
時はアッという間に過ぎて、気付けば本会が終わり、2次会が終わり、そして3次会も終わってしまった。
中には手順前後になってしまっている出来事もあろうが、あまり気にしないでほしい。

さて本会。
はじめは山路さんの中学校手数の作品を解図した(はず)。
ひねくれているため主眼手は第一感で見えたが、その先の変化・紛れに嵌って苦しむ。
見事詰ましたのは真島さんで、聞けば詰上がりから逆算して解いたとか。うーん、技術の差が出てしまったか。
作品の方はちょっと配置が重たく感じたので言ってみたら、真島さんや上谷さんが改良の方向性をたくさん示してくれて、流石だなあと。口だけの私は黙ってそれを見ていた次第。

続いて小林さんの中編。
らしい初形に、らしい手順。大学の作品を彷彿とさせる物凄い手順だったが、初手を省けば4枚減ると聞いて、配置はもう少し何とかなるのではという話になる。
具体的な方向性までは見えなかったが、小林さんならきっと素晴らしい配置を見つけてくれるはず。
惜しむらくは大学手数ではないことか(笑)

再び山路作。今度は小学校手数。
10分くらい悩んで、漸く詰み筋が見えた……んだけど、なんだかつまらない手順。でも何度考え直してもそれで詰んでいる。
思い切って手順を並べてみると、どうやら作者の見落とした変同だったようだ。
かくして私のお蔭で一つ作品が救われることとなったのである(エッヘン)
まあ、このとき既に小学校担当の方から変同指摘のメールがきていた(が、気付いていなかった)らしいので、私が指摘しなくても遅かれ早かれ修正されていただろうが……。
作意は私の見落とした限定合が妙手で、綺麗に纏まっていた。

真島さんの簡素形。
すぐにも詰みそうで、これが手ごわい。多くの紛れで限定打、限定合が出るので、どれも作意に見えてしまう。
作意は意表の一着で文句なしの好作。近いうち発表されることだろう。

上谷さんの透明駒。
以前にTwitterのDMで見せてもらって解いた作品だが、會場さんの指摘で不詰が発覚したとのこと。
言われてみると、確かに作意不成立。全然気づかなかったよ……。流石は會場氏。
それを受けての修正図は見事なもので、原図の美しさを維持していた。でも検討はやっぱり大変そう。
こうしてみると伝統詰将棋における柿木将棋の存在は大きい。

真島さんの最悪詰。段々妖精界の霧が深くなってきた。
最悪詰とは「攻方は詰まないように攻める」「玉方は詰まされるように受ける」というルール。
なかなか感覚が掴めず戸惑ったが、玉方はドMなんだと考えたらなんだかしっくりきた。
作意は素晴らしい手順で、これだけの駒数でこれだけの手順が実現できるのだというフェアリーの魅力の一端を見せてもらった。

上谷さんの名刺に刷られた禁欲詰。
私は以前(奇しくも第一回とり研の折)に見せてもらったことがあったので、柿木将棋を借りて行きの車中で作った作品の検討。
禁欲特有の手筋に「なるほど」と頷く声を背に、当然のごとく見つかった余詰を修正していた。
途中で山路さんに暫定修正図を見てもらったが、まあこれじゃ駄目だよねという感じの反応。もっと頑張らねば。

創棋会の「教材に使える10手台」作品展。
吉松さんが世話人ということで、全作品を刷ったプリントが配られた。
「やさしい20手台」、「年賀詰」と創棋会のネット作品展にはお世話になったので解答を送りたかったのだが、
そのうちそのうちと思っているうちに締切を迎えてしまった。いつものことながら酷い時間感覚だ。
吉松さんごめんなさい。
でも半分くらいは上級者向けの難しいのを出したどなたかの責任もあると思う(責任転嫁)

創棋会企画をパクった「教材に使えるフェアリー」作品展。
こちらは上谷さんが世話人。なぜか私も出品している。明らかに教えてもらう側なのに(笑)
私の作品を解いてもらったり、青木さん、ほっとさん、神無七郎さんらの作品を解いたり。
いずれも綺麗で面白い作品で、どんどん肩身が狭くなる。
なぜか山路さんのは並ばなかったけれど、帰ってから解いてみるとこれも巧い。
まあそんなにすぐ良いのが作れるとは思っていないし、一歩ずつ行こう。

解図は一休みして、解答選手権の話。
今週末は上谷さん、山路さんともに東京に来るとのことで、折角なので解答選手権に参加すれば、という話に。
私の記憶に間違いがなければ、山路さんは参加するという結論になったはず!

そうこうしていたら、梶下さんと上谷さん、山路さんが何やら内緒話。
「あれ、いっちゃいますか」ということで梶下さんがトランクからおもむろに取り出したるは……なんと詰棋書の山!
『将棋墨酔』や『近代将棋図式精選』といった貴重な本も見え隠れ。
これらは本会終了まで窓際に展示されていた。

休憩タイムが終わって、上谷さんの将棋世界投稿作を解図。
双玉特有の応酬から最後は惚れ惚れとする収束まで、完璧な一作。イチオシでござる。

このあたりで2次会の時間になる。
そろそろ居酒屋に向かいますかというところで、梶下さんから衝撃の発言が。
なんと展示してある詰棋書を、読まないから下さると言うのだ!
私はありがたく『近代将棋図式精選』をいただいた。梶下さん、ありがとうございます!
本書については後日(もちろん読み終わってからだが)何か書きたいと思う。

さて、舞台は2次会へ。
つづきはwebで!じゃなくて参加記②で!
[ 2017/03/22 21:23 ] 余話 | TB(0) | CM(3)
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