たちおか 作
81歩成、同金、同香成、同玉、82歩、72玉、73歩、63玉、64歩、54玉、55歩、45玉、46歩、イ 同玉、47金、45玉、46歩、55玉、56金、ロ 64玉、65金、63玉、64歩、73玉、74金、82玉、83金、81玉、82歩、91玉、92金、迄31手。
イ 36玉は47金、27玉、28歩、17玉、18歩、16玉、38馬、迄。
ロ 54玉は65金、迄。
評価数 16 誤無解・無評価 4+1
評点 3.31 [0 2 6 4 3 1]
順位 8位
握り詰のときは馬鋸でしたが、今回も軽趣向が主題のたちおか作。
81歩成から清算した後82歩と歩を叩くと、玉方はこれを取れません。(取ると83金と押さえて簡単)
よって72玉とよろけますが、同じ理屈で73歩、63玉、64歩、54玉、…と続くのが趣向の往路。
以下45玉に46歩と叩く局面となって、手拍子に36玉と躱してしまいそうですが、36玉には変化イの通り早く詰みます。
なので同玉と取らざるを得ず、復路に入ります。
復路は頭から金で押さえて左上に追っていきます。
玉方は途中で玉をよろけつつ歩打ちを強要するのですが、これが一筋飛ばしで現れるのが注意すべきところ。
香の隣に玉がよろけると、変化ロのごとく一手詰になってしまいます。
収束はなく、趣向手順のままに詰むのがくるくる風の纏め。
本作のような軽趣向にはピッタリですね。
一方で序が、還元玉の課題を満たすためのちょっと無理気味な逆算なのが気になるところでしょうか。
作者も気にしたようですが、時間がなかったとのことでした。
そんな事情もあってあまり課題作らしくはないですが、解答を見る限り楽しんでもらえたようです。
解いて楽しい、というのはやっぱり大きな価値ですよね。
tsumegaeru:
手順が楽しい。
VAN:
簡単に解けて楽しい作品。
ぬ:
玉方の逃げ方を意外と考えさせられる。
有吉弘敏:
14手目36玉の変化が早いことに気が付くのに時間がかかりました。
黄楊の輝き:
変化飛ばしして爆死しそうになったでござる。
hiro:
3七歩に同玉とし、1歩不足になって困りました。
破調絡みの趣向を、力不足のため純粋に楽しめなかったのが残念です。
…ただの感想になってしまいました(笑)
鈴川優希:
折り返し地点をオーバーランしてしまった。みんな一度は嵌まりそ う。
破調に対するコメントが多かったです。
みんな一度は嵌った?
オオサキ:
おもちゃ箱の過去作にありそうだけど。
千年回廊:
くるくる詰将棋ですね。
三輪勝昭:
そう言えば最近くるくる展示室に解答をしていないのである(笑)。
帰りは歩打ちは1回おきなのね。
名無し名人:
くるくる系だが今一つパッとしない。46・64・82の歩打ちが原因か。
歩のせいで、ちょっと残駒感があるのかな。
divD:
規則的な玉の動きが面白い。初手は省きたい。
桃燈:
文句なしに楽しい軽趣向。還元玉のお題に最適という印象。
序の逆算なしに還元していればピッタリだったかなあという気がします。
河童生:
「趣向詰ですよ」と言う初形の駒配置。
歩打で階段を登らせて、金の威力で下ります。
この階段ならエスカレ-タを使わなくても大丈夫。
彼方:
見えない糸に操られているかのような玉の動き。
ちょっと面白い表現の短評二つ。
見えない糸とは馬のラインの喩えでしょうか。
そてつ:
ユニーク。
ゆーてん:
なんか趣向型詰将棋の王道というか、原点を見た気がしました。
シンプルな趣向詰でした。