少し遅れてしまいましたが、
相馬慎一作品展の解説を書きたいと思います
15飛、
イ 25角、同飛、同香、
A 17角、
ロ 26桂、同角、同香、47桂打、
ハ 45玉、23馬、
ニ 34金、56金、同玉、34馬、
ホ 45金、
B 同馬、同玉、36金、56玉、
C 46金、同玉、36金、56玉、57歩、65玉、64銀成、同歩、66歩、同玉、76金、迄31手詰
A 44角、45玉、23馬、34歩、56金、同玉、34馬、45香、57歩、65玉、64銀成、同歩、にて打歩詰
B 57金、65玉、64銀成、同歩、にて打歩詰
C 57金、65玉、64銀成、同歩、にて打歩詰
イ 25歩、同飛、
a 同香、36歩、45玉、23馬、
b 34歩、56金、同玉、34馬、45金、57歩、65玉、64銀成、同歩、66歩、55玉、67桂、66玉、76金、67玉、45馬、68玉、78馬、迄駒余り
(
a 同玉、14馬、35玉、36歩、45玉、46金、同玉、24馬、55玉、47桂、65玉、66歩、同玉、76金、67玉、57馬、迄
b 34銀、56金、同玉、34馬、45金、57銀、55玉、64銀生、同歩、66銀、同玉、76金、55玉、67桂、56玉、57歩、67玉、45馬、68玉、78馬、迄駒余り)
ロ 26歩、同角、同香、36歩、45玉、46金、同玉、24馬、55玉、47桂、65玉、66歩、同玉、76金、67玉、57馬、迄
ハ 同歩成、同桂、45玉、23馬、34歩、56金、同玉、34馬、46玉、35馬、56玉、57歩、65玉、66歩、同玉、76金、67玉、45馬、68玉、78馬、迄2手早い
ニ 34歩、56金、同玉、34馬、45香、57歩、65玉、64銀成、同歩、66歩、同玉、76金、迄
ホ 45香、同馬、同玉、35金、56玉、57香、65玉、66歩、同玉、76金、迄
いかにも作者らしい初形だが、さて何が飛び出すのか
初手は15飛とするほかなく、早速合駒を尋ねることになる

作者名を見れば作意は歩合でないだろうと想像できるが、作品の骨格を理解するためにもまずは歩合ということにして手順を進めてみよう
25歩合には以下、同飛、同香、36歩、45玉、23馬、とほぼ一本道に進む

ここもとりあえず歩合ということにしてさらに先へ進もう
34歩合以下、56金、同玉、34馬で再度合駒だ
しかし実は何を合駒しても以下、57歩、65玉、64銀成、同歩、
66歩で変化はあるが詰んでしまう(詳しい手順は変化を参照)
玉方は一体どうすればよかったのか、勘のいい方ならもうそこにある本作の骨格を理解しつつあるだろう
上記手順における
66歩が本作の鍵だ
上では66歩と打てたから詰んだ
しかしもしもこれが打歩詰だったら?そう、逃れるのだ
攻方は66歩と打てれば詰み、玉方は66歩を打歩詰にして打たせなければ逃れこれこそが本作の骨格であり「設定」である
では
66歩が打歩詰になる条件はなんだろうか
もう少しこの「設定」を掘り下げておこう

図は66歩と打つ直前の局面
ここで66歩が打歩詰になるための条件は、55と66に攻方の利きがあることである
よって本作の「設定」は以下のようになる
これらの「設定」をよく覚えておいて欲しい
・55、66の一方にでも攻方の利きが生じなければ詰み、55、66の両方に攻方の利きが生じれば逃れ
・攻方は66歩を打つために55、66の少なくとも一方には攻方の利きをつくらないように攻める
・玉方は66歩を打歩詰にするために55、66の両方に攻方の利きをつくるように受ける
さて普通に進めると66歩が打てて詰んでしまったから、まずは玉方が工夫しなければならない
戻ってX図が工夫のしどころだ

ここで
25角合!と敢えて角を渡すのが妙手
一見しただけでは意味がわからないかもしれないが、とにかく進めてみよう
25角合以下、同飛、同香でP図

ここは44角と打つのが普通だ
玉方に取られないような角の打ち場所はここしかない
しかし44角は55、66にも利きをつくってしまう
「設定」が言うように、以下先ほどと同じように、45玉、23馬、34歩、56金、同玉、34馬、45香、47歩、65玉、64銀成、同歩とした局面(下図)は66歩が打歩詰で打てず逃れだ

つまり
25角合は敢えて角を渡すことで55と66の両方に攻方の利きをつくり、66歩を打歩詰にしようという意味の不利合駒だったのである(言うまでもないことだが、普通は攻方の利きをつくるというのは玉方にとって
不利である)
さて、玉方の思惑通りに上の図となればこれはもう詰まない
そこで今度は攻方が工夫する
P図から44角ではなく17角!とするのがそれだ

この手の意味は17角、26歩合、同角、同香として、不利合駒で貰った角を歩に換えようというもの
本来は利きの点で歩より角の方が優れているのだが、失敗図でも見たように本作の「設定」ではむしろ55、66への利きはない方がいい
そこで利きの強い角を利きの弱い歩へ敢えて不利変換することで、
66歩を再び可能にしようというのだ
ここで26歩合では同角、同香で角→歩の不利変換が達成され、66歩が打てるようになって詰んでしまう
再び玉方が工夫する手番だ
とはいえ66にも利きが生じる唯一の駒であった角はもうない
そこで55だけでも利きを生じさせる駒を選んでみよう
銀は渡すと36銀打で簡単なので、ここは
26桂合!と不利合駒をしてみる
攻方は同角と取って、同香に47桂打と打っていくしかない
同歩成は同桂以下変化
ハのように詰むので45玉とかわし、23馬となってY'図

依然として工夫しなければならないのは玉方である
なぜならまだ66には攻方の利きがなく、66歩が打てる状態にあるからだ
そこで
34金!が再三の不利合駒(銀ではいけない理由は後述)
以下56金、同玉、34馬にとりあえず香合としてQ図

ここでこれまでに倣って、57歩の代わりに57金と打ってみるとどうだろう
66に利きが生じてしまうではないか
以下65玉、64銀成、同歩となって、ここで66歩は打歩詰だ

R図を見れば、玉方は26桂合と敢えて桂を渡すことで55に利きをつくり、34金合と敢えて金を渡すことで66に利きをつくったことがわかる
26桂合と34金合は敢えて桂と金を渡すことで併せて55、66の両方に利きをつくり、66歩を打歩詰にしようという意味のグループ不利合駒だったのである
このグループ不利合という構想は記憶に新しい方が多いだろう
他でもない本作の作者が、昨年の暮れにネット上(
81puzzler)にて発表した作品が第一号局の新構想である
グループ不利合について深く理解したい方はリンク先の解説を熟読してほしい
そして本作はそのグループ不利合の発展形として作者が提示した一例である
本作の構想について作者の言葉を引用しよう
相馬慎一(作者)「角(+歩)=桂+金を表現した作品。a+b=c+d(a,b,c,dは歩でない異なる駒)が表現が可能かどうか?」X図での25角合は、55と66の両方に利かせる不利合駒であった(紛れ中のY図にあたる局面では普通に歩合をした)
そしてX'図における26桂合と、Y'図における34金合は、併せて55と66の両方に利かせるグループ不利合駒であった
すなわち、55と66の両方に利かせるという意味で25角合(+34歩合)と26桂合+34金合は等価なのである
これが作者の言う「角(+歩)=桂+金」の意味するところである
そして本作ではその右辺だけがグループ不利合となっているわけだが、左辺もグループ不利合にして「a+b=c+d」とするのは可能だろうかと言っているわけだ
あくまで予想にしか過ぎないが、おそらく可能だろうと思う
じゃあ作ってみろと言われたら困ってしまうのだが
さて、構想を読み解いたのはいいが本作はまだ終わっていない
結論としてまんまと打歩詰に誘導されてしまいました、では詰将棋ではなく逃れ将棋になってしまう

戻ってQ図から、45同馬という手がある
以下同玉、35金、56玉となれば、持駒の金を香に変換できた形だ
57香以下、66歩が打ててこれは詰む
そこで玉方は45香合ではなく
45金合!と4度目の不利合駒を繰り出す

57金と打つと打歩詰になるのは45香合のときと同じ
そこでQ'図から45同馬、同玉、
35金、56玉と進めてS図

ここで57金と打つと、65玉、64銀成、同歩で66歩がやはり打歩詰だ
尚、持駒が銀だとここで57銀ではなく66に利かせないように45銀と打って詰むので、34の不利合は金合でなくてはならなかったことがわかる
さて、実はこの図はもう打歩詰から逃れられない
少し工夫して
35金では
36金とするのが好手
対して34玉は35金~23金があるので、これでも玉方は56玉と逃げるしかない

ここから57金と打ってもやはり打歩詰なのだが……
36金の意味はここから、46金!、同玉、36金、56玉とすることにある

S''図はS図(S'図)に比べて持駒の金が歩に換わっている
つまり36金の狙いはこの不利変換にあったのである
57歩以下、65玉、64銀成、同歩に待望の
66歩が実現する
本作は首尾一貫してこの
66歩を巡って攻防が繰り広げられたわけだが、いよいよゴールだ
同玉に76金、迄予定調和的で美しい収束である
解説の最後に大まかな流れを振り返っておこう
1.テーマ図で66歩が打てれば詰み、打歩詰で打てなければ逃れ
2.玉方は66歩を打歩詰にするため、55と66にも利きが生じる角を不利合駒する
3.対して攻方はこの角を別の駒に不利変換して打歩詰を回避しようとする
4.玉方は角が品切れなので、55に利きの生じる桂を不利合駒する
5.玉方はさらに続けて66に利きの生じる金を不利合駒する
6.4,5のグループ不利合駒により再び66歩は打歩詰
7.そこで攻方は金を歩に不利変換してこれを回避する
8.66歩が実現して詰み「グループ不利合」という新構想をアレンジして何ができるかというのは、構想作を作ろうとする者にとって大きなテーマになるだろう
様々なアレンジを可能とするだけの容量が「グループ不利合」にはあるはずだ
そして本作の「角(+歩)=桂+金」という構想はそんな可能性を示してくれているように思う
さて、あなたは何を作りますか?
奥鳥羽生「
76金迄31手詰。
金合と桂合による複数局面での打歩詰誘致。(序の角合も打歩詰誘致ですね。)
簡潔な舞台装置(駒数に非ず)で、ややこしい変化・紛れがないのが氏の作図力。
ただ、本作に限っては手(順)の「意味」に新鮮な驚きを感じない…。(誤答かも。)」
正解です。ただ、構想までは伝わらなかった様子で残念。
簡潔な舞台装置というのは同感で、これだけのことをやってごちゃごちゃした感じがないというのは素晴らしいと思います。
冬眠蛙「
詰とうほくで皆で解きました。76金まで31手で合っていますでしょうか。ひとつの打歩詰を合駒組み合わせを複数パターン用意して誘致しているわけですね。ブロック不利合の発展形として整理できるのでしょうか。
実は4手目同玉の変化の46金が見えず、打歩詰の構図に辿り着くまでに結構苦労しました。謎解きとしては、この変化が易しくできればベストだったかな、と思います。それにしても、よく実現できるものです。
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デパート②も解いてみました。(④は時間不足であきらめ)
初手17角等読んでしまうバカ(私のことです)もいましたが、比較的早めに作意順に辿り着きました。2手目が微妙に不利取駒を実現するための伏線的な応手になっているわけですね。収束もう少し捌ければベストですが、スマートな表現は流石です。
またこのような催しを楽しみにしております。」
構想も完璧に伝わっているようで嬉しいです。まさしく仰る通り、流石ですね。
自分が解いたときには4手目同玉は読み飛ばしてましたが、今回解説を書くにあたって少し苦労した変化です。
確かにもう少し易しい方がいいかもしれませんね。ただ、個人的にはちゃんと舞台内で作ってあるというのが好印象でした。
デパート②も解いて頂いてありがとうございます。こちらについては結果稿の後に詳しく書こうと思っていますが、狙いは盤上に残る駒に関連した不利応手でした。
攻方の持駒がどちらかということに関連したものしか知らなかったので作ってみたのですが、してみると新しくもなかったのかも。
催しについては実は第二回が予定されていますので、お楽しみに。また解答を頂けると嬉しいです。
EOG
31手。76金。26桂も不利合駒ですね。正解です。ちょっぴり寂しい気持ちもしますが、解答頂けただけでもありがたいです。
さくか
55と66の2マスに攻方の利きを作らせたい玉方の合駒選択がカギ。
「角=桂+金」って訳ですね。44角を読んでもらわねば何のこっちゃわからない構造ですが、まあその心配はいらんでしょう。
個人的には16手目の金合に感心。12手目と16手目のどちらかで安い駒を渡してしまうと、56玉の局面で安い駒を使うことで攻方に「66に利きを作らせない選択」が生まれてしまうわけですね。
構想部分は基本的にしっかり創られていて好感。
ただ収束は不満あり。歩をパクって不利交換をするのはいいですが、金歩をベタベタと打って最終的に打った金が働いていないあたり、かなり重いです。完成度には推敲の余地が有りそうな気がしました。
厳しいようですが、これはあくまで個人的な価値観なので、作者はさほど気にしていないとも予想しています。その辺もまた詰将棋の面白いところですね。
どうでもいいですが、これ柿木変化手順を答えてきますね構想についてはその通りです。
完成度は私はかなり高いところにあると思いましたが……。
柿木の答える変別手順は変化
ハにおいて、23馬のところ56金といきなりいき、同玉に23馬、46玉、24馬、45玉、35馬、47玉以下ほぼ同順とするものですよね。実は思考設定で変別チェックを17手(初期設定)から増やしてやると、正しく答えてくれます。お試しあれ。
尚、16手目の金合はその意味を主張しにくいところがあって、例えば香合だと45同玉の局面で香は使えません。
桂合の場合はその通りなので、違うとも言い切れないのですが……。
三輪勝昭
「相馬慎一展の解答をします。
ブログからのコメントは長文はもの凄く大変なのでメールで失礼します。
但し、正解の自信ないです。
解答=25角合~26桂合、34金合、45金合~76金迄31手詰。
☆詰方の手は限られている親切設計が嬉しいです。
初手は絶対手。4手目同玉は合駒を使用しなくても詰むのを確認すれば、同香迄決まる。
いきなり不利合駒かと思ったら角桂歩以外は簡単。
角と歩では詰将棋において角は高価な駒ではない。角では詰まず歩なら詰む局面は簡単に出来るから。
角は面白い手順が創れるので作家には超高価な駒だけど(笑)。
この作品のように歩でも角でも盤上に残る場合は角の方が詰方に有利と言えるので、不利合駒と主張出来なくもないが。
次を読んで行くと桂なら47桂打に対して同歩成は詰むし、角なら44角、歩なら36歩以下45玉、23馬に34合、56金、同玉、34馬は必然のよう。
後に66歩、同玉、76金になると助からないよう。ならば66に利かして打歩にするには34合は金か銀になる。
66に利かすにはには44角で出来る。
しかし、17角で変換可能で作意臭いけど後で読み直そう。
34銀合~57銀、55玉そこで67桂で打歩に誘っても64銀、同歩、66銀、同玉、76金で詰んでそう。
すると47桂打で55に利かす桂合か?
そこで最初に戻り44角以下は普通に34歩合で詰まないだろう。自信ないけど作家的考えなら17角と打って桂に変換だろう。
15飛、25角合、同飛、同香、17角、26桂合、同角、同香、47桂打、45玉、23馬、34金か銀合、56金、同玉、34馬に合駒は何か?36歩なら45金合しかなかったけど。
飛角は取って簡単。
香合なら57銀打、65玉、64銀成、同歩、66銀、同玉、44馬、56玉、57歩、65玉、66馬以下作意臭いけど29手詰。それより66馬で54馬。それを防いで45銀合にすると56玉で65玉が詰まない。
すると34銀合+45銀合?
銀は一枚しかない。
金銀なら同馬、同玉、35金、56玉、45銀がある。
すると金金合か。57金は65玉で詰まない。同馬、同玉でここ迄は最善の応手か?でもどうやって詰ますのだろう。54金を狙って44金と打ちたいけど55には来ないから意味ない。
あー36金から歩を取って金を歩に変えれば良いのか。
前に戻り確か45桂合なら44馬、56玉、57歩に同桂と取れるな。57銀打は65玉で詰まない。同馬、同玉で持駒金桂なら35金で金銀に同じ事。
持駒銀桂なら37桂、56玉、45銀で金銀に同じ。
34玉なら25香と26香の違いがありそう。
ずっと気になっていたけど16歩は何のためにいるのだろう。
この26香だと23銀~15としか詰まない。そのための16歩なのかな。
16歩がないと26香型が詰まないのなら、僕ならそれを利用して創りたいと思う。もっとも相馬さんの実力からすると、既にその罠にはまっている事が十分に考えられるけど。
★これで全て読み切ったつもりだけど25香と26香の違いの罠があるのかも。
非常に読んでいて楽しい作品でした。
これからもこれくらいの難易度にして下さい(笑)。
ただし、詰手順は俗手ばかりな気がするな。
並べ直してみると詰将棋としての手順の美しさがない。
パズルを解く面白さはあるけど。」解図過程まで書いていただき、非常に興味深く読ませて頂きました。(長いので掲載は最後に回させて頂きましたが)
不利合駒についての意見はそれはそれで合理的と思いますが、解説では広義として「攻方の利きが明確に多くなるような合駒」のことを不利合駒と言っています。もっとも普通の局面で考えれば非合理的であることが重要なのであって、呼び方は何でもいいのですが……
16歩の意味は仰るとおりです。
わかりやすいように注釈を加えておくと、34金合のところで34銀合とし、以下56金、同玉、45桂合と進んだ変化がポイント。
45香合ではなくて45桂合なのは以下57銀、65玉、64銀成、同歩、66銀、同玉、44馬、55香、同馬、同歩、76金、56玉、
57香を防ぐ意味。(ちなみに作意の変化
ホでもこの順は成り立つので、45金合は純粋な不利合駒とは言えない面があります。メイン構想に関わらない部分なので瑣末な問題ですが)
そこで45桂合には同馬、同玉、37桂とします。以下34玉(56玉は45銀)、23銀、33玉、25桂、24玉、14と、25玉、15と、迄。16歩はこの最終手を可能にしているわけですね。
意味が単一でちょっと残念な配置ではあります。
読んでいて楽しい作品だったということで、楽しんでもらえたのであれば何よりです。
次がどうなるかはわかりませんが(笑)
少なくとも次の作品も私は解いていて楽しめた、とだけ言っておきます。
俗手ばかりに感じるのは玉方の妙手ばかりで攻方にこれといった手がないからでしょうか。
最近他の某実力者の方からも「最近は玉方の妙手が主眼の作品でも、攻方の妙手も意識して作っている」と聞きましたし、そういう意見も非常に頷けるところです。
ただ玉方の手は間違いなく妙手だと思いますし、俗手ばかりというのはそう感じるだけであって真実ではないと思います。
それに手順や形の美しさだけでなく、謎解きの面白さ、論理の妙もまた詰将棋の醍醐味でしょう。
パズルを解く面白さがあったという短評は、作者が一番嬉しいところかもしれませんね。
正解者(敬称略、順不同)
奥鳥羽生、冬眠蛙、EOG、さくか、三輪勝昭解答ありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いします。