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くぼの詰将棋

ぼく(くぼ)の詰将棋ブログです

第5回裏短コン #9 「マッハ=ツェンダーの干渉計」

あけましておめでとうございます。
短評の順序入れ替えや返信をサボっていますが、まずは公開することを優先したいと思います。
お待たせしてすみません。
なお、解説は宮原航氏です!()


8位
soga 「マッハ=ツェンダーの干渉計」

uratan05_09.png



72角生、53角合、54角成、34玉、35歩、同角、45と、同桂、23飛成、迄9手詰。

評価012345678910
人数011114411654

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.67
順位予想 1位:2 2位:1 3位:3
ベストタイトル投票:5


にらめっこをしている54と55の歩が、いかにも65角と引いてくれと、そしていかにも成か不成かが大事だと訴えている。
まずは素直に成ってみよう。65角成に対し、適当に53香合とでもすると、54馬に34玉で全く詰まない。典型的な打ち歩詰めだ。
なーるほど、つまり不成でいけばいいのね、というわけで65の馬を引っくり返す。さっきと同様に53香合は54角、34玉に35歩、44玉、36桂で詰み。54角に44玉も36桂から24とがある。
これでめでたしめでたし、となるわけがないのである。
65角生には53角合が鋭い受け。54角、34玉、35歩に同角と取り返す手を用意しているのだ。そこで56とという好手もあるが、同桂、23飛成、44玉で惜しくも逃れ。しかしこの時、54の角が馬だったら詰んでいることに気づく。あっそうか、やっぱり初手は角成だったんだ…いや、それだと角合じゃなくて香合で詰まないんだった…あれ?

お気づきだろうか。そもそも65に角を引くのが間違いであることに。
54の歩を取れる角の位置はなにも65だけではない。そう、72だ。
そして72角生とすれば、玉方の合駒を見てから成か不成かを決めることができるじゃあないか!

この構図の素晴らしいところは、72に角を動かすと63合の変化が発生するため、直感的に72角を指しづらくしているところにある。実際は63合、同飛成、53合、54龍以下簡単なのだが、そこまで読む前にまずは65から考えてみよう、となる人間の心理を逆手に取っているのだ。
ただ機械的に構想を表現するだけでは、面白みを感じるのは難しい。
しかしこの作品は、解く過程で構想を理解するための紛れが備わっている。65角という第一感の紛れがあり、最初にそれを考えるからこそ、65と72の違い、72角生の意味を理解できるのである。
この点が実に素晴らしい。惚れ惚れした。
構想作はこうでありたいものである。


作者
攻方が一旦態度を保留し、受方の合駒を見てから態度を決めるという構成になります。駒三十九氏作(『近将』1987.4)から、なんとなく酒井手筋と呼んでいるのですが、一般的には態度保留と呼ぶものでしょうか。
加えて、作意順(及び(2))の53角合は、54角生ルートでの35歩を取るための合駒なので、積極的意味付けの合駒(特にクリティカルポイントでの歩を取るための合駒)です。したがって、いわゆる真・森田手筋系の構想になっています。
創作のルートとしては、「『真』を作ろう」→「ピン外しの2手順を対比させよう」→「対比と言えば成生だろう」→「ピン外し諦めて酒井手筋にしよう」という感じです。
タイトルについて、マッハ=ツェンダー干渉計は、量子論の実験にも用いられる実験器具です。①干渉計の光の経路が、本作の角の経路(72~54と65~54)と似ている気がした&②成生が確定しない状態が、量子的な重ね合わせっぽく見えたことからこの命名にしました。(②は、第φ回の「神はサイコロを振らない」(すみしん氏作)と似たような感覚です)
完全版求ム。

★駒三十九氏作(『近将』1987.4)はこちらです。

 近代将棋1987.4
 駒三十九

uratan05_09_01.png


tsumegaeru
初手65角が第1感だが、成でも不成でもうまくいかない。そこで態度保留の72角だが、63合等の変化もあり指しにくい一手で素晴らしい。

本間瑞生
初手がなかなか見えなかった。

有吉弘敏
玉方応手打診のための不成は面白い。双玉である理由はよくわからなかった。


変化の為の不成。干渉計は調べたけどよく分からなかった。

ルモ
角と馬の動きからこのタイトルなのでしょうね、光源は飛車?

keima82
初手▲72角成は、平凡に△53桂等と合駒されて詰まない。そこで不成となる。今度は▲35歩が打てるのでそれを防止するために△53角の限定合ですが、▲35歩が禁じ手ではなくなったので、今度は54に角が成れる。AだからB、BだからCと言った具合に、最初の不成~角合~角成が理路整然と説明できるところがとても面白いと思いました。これは暗算で解きたかったですが、2手目△63の中合の変化に気を取られてなかなか正解に行き着きませんでしたw

竹中健一
タイトルの意味が難しい。物理用語?

nono_y
2手目合駒に応じて成不成を選択するための初手不成だが、それと合駒選択以外は消化試合のような手順では満足できない。

梶谷和宏
54には成生両方の可能性を残しておかなければならないわけか。物理の世界のことは分りませんが、タイトルはよく理解できる気がする。

藤原俊雅
合と成生の呼応。

竹野龍騎
65角生から読む。打診かと閃くが、打診する駒が無く悩む。極上の解き味。素晴らしい。65より72の方が見え難いのがよい。開き王手による紛れと作意の対比を含む成生態度保留? 63中捨合の処理の巧み。試料光は72、参照光は65ということか。

青木裕一
かっこよく言えば、態度保留の不成。タイトルはよくわからなかったのでググった……が、よくわからなかった。

山下誠
角不成には角合で対抗する。この掛け合いが面白い。

上谷直希
受方が自分から打歩詰を解除しにいくようにも見え、奇妙な感覚。

太刀岡甫
玉方の合駒によって光路(角の成生)が分かれ、位相差(手数差)が生まれる。実際に観測されるのは、態度保留するだけで玉方が勝手に取歩駒を差し出す、という不思議な実験結果である。作者は園川さん。

原田椅子
当初64角生にはまってその後成生を保留する構想だと気づいた。命名の意味は良くわからないが角の経路の違いを表現したのかな。面白い構想だ。これは久保先生。

springs
9三飛(光源)が生み出した2枚の角が平行に動くこと(平行光)がタイトルの由来だろうか。9三飛を光とみなすと、8手目同桂の場合は飛車が3筋を透過し、一方同香の場合は透過しないと思えるので、3筋の4枚がハーフミラーっぽい気もした。

近藤郷
72角だと63中合なので64角、が第一感だった。

雲 虚空
焦点の中合を期待したが、呼び込むだけだった。

米澤歩登
最初の二手過ぎるとあとは単調。大駒のどちらかを捨てられたらよかったのに。

虎野亜奈
65角成だと角合以外詰まない。65角生だと角合だけ詰まない。そこで態度保留の72角生という玄人好みの構想ですね。この作品のよくできているところは、第一感65に行きたくなるところですね。72角生は63に中合されるのが嫌な感じがしてやりにくいんですよね。

原田豪
初手成るか成らないか…

まゆしぃ
72角生が63に中合されそうでやりにくい。53の合駒によって成生が変わるのが面白い。

遍々羅一
65角生からでは成れない.63歩の中合には54竜から清算すれば簡単だが,なぜか見えにくかった.

津久井
初手65に角を動かしたくなるところ、態度保留の72角生がうまい。

まつきち
初手72角不成、王手をかけていない駒の態度保留というのは新鮮。わざわざ取歩駒を発生させる53角合が最善というのも不思議。

奥鳥羽生
態度保留の阿吽の応酬。

vvsd
成生の決定を遅らせる初手おもしろい。

ほっと
配置や駒取りは苦しいが、初手はインパクトあり。タイトルはよくわからず。

馬屋原剛
最初は、65角生かと思ったが、34玉が変同になるので読み返したところ罠だと気づいた。72角生は中合がちらつくのでやりにくい手となっている。45との味よし。

三輪勝昭
成不成を今決めるより後で決めた方が論理的には有利。
いくら構想が面白くても理由を考えなくても指せるのがこの構想の難点。
…なんだけど72角生は63の中合が見えて指せない。そこが巧く出来ている。
実際最初に読んだ手は65角不成から。

白木大輔
解くのに時間がかかりました。

NZ
2手目の合駒によって成生を使い分ける必要があるので初手は態度を保留

ミーナ
65角成なら、打歩に、不成なら角合で逃れる。先に態度を決めさせる72角生。まさかこの構想が9手で割り切れるとは。

園川
54には馬が到達するにもかかわらず、53角の存在によって我々は72に角があったことを検証できる、という(Vaidmanの)実験。

オオサキ
「態度保留のために可成域の中しか動けない」というのは発展の余地がありそう。

いのてつ
手順・命名ともに捉えどころのない作品。

相馬慎一
後出しじゃんけんの構造は好み。

soga1
久保紀貴5.5
園川2
太刀岡甫2
ミーナ1
ほっと1
梶谷和宏1
青木裕一0.5

予想的中は1/14。結構わかりやすいかと思っていたので、ちょっと意外な結果でした。
[ 2021/01/16 23:00 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #8 「ICBM」

弊社も基本的に在宅勤務/予防休暇になってるみたいなんですが、私はなぜか毎日出勤です……orz


21位
竹野龍騎 「ICBM」

uratan05_08.png

91龍、81香合、31角成、12玉、24桂、同銀、89角、同香成、21馬、迄9手詰。

評価012345678910
人数01135064744

正解:36(1) 誤解:2 無解:0 無評価:0
評点:2.35
順位予想 1位:- 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-


名前がかっこいい作者。作品タイトルもかっこいい。
左下に遠く控える龍角角がICBM(大陸間弾道ミサイル)なのだろうか。

まずは龍から使っていく。91龍は桂を拾って自然な着手だ。

対して81歩合は31角成、12玉、24桂、同銀、89角迄。
最後の89角を取るため、81香合とするのが好防である。

構わず31角成~24桂~89角と進めれば、81の香合が大きく動いて同香成。
実に8マス、超長距離の射程を持つICBMは81の香合だったのだ!

しかしミサイル着弾の直後、守りのおろそかになった本部に龍の射線が通って21馬迄の詰上がりとなる。
狙いを際立たせる最短の構成に好感のもてる作品。


作者
出題順⑧に感謝。もし抽選(あみだ)なら奇跡!(横線の調整?)。8題目に8筋の香合を8手目に8マス移動、に昇華した。筋の数字を狙いに入れることは盤の左右非対称性を生じるので発展性はあるかと思います。tttt26から昔拵えた作。ほぼ実戦型。駒取りは大抵は自由度が高いのだから、何らかの限界を目指す場合や、課題作、対比、複数解などで増えていくのではないだろうか。タイトルは狙いのメタファーが適しているか。

★出題順⑧は完全に偶然ですね(笑)
★そのうち必要時には初手駒取りを厭わないような作り方がデフォルトになってくるのかもしれません。

ルモ
合駒を最遠移動させる趣向作、タイトルともマッチしてカッコイイ。

tsumegaeru
物騒なタイトルに違わぬ激しい手順。

springs
初手と8手目がロケットっぽい。

園川
香車の超長距離移動!

soga
一段目への香合~最遠移動は、飛距離十分。

原田豪
香車、最大射程で必死の守り。

津久井
合駒の香が81から89へ、スコーンと角を取る手が気持ち良い。

ほっと
合駒が8マス移動、は作例が少なそう。初手駒取りは避けてほしかったが。 

いのてつ
最遠移動は買うが、初手が惜しい。

太刀岡甫
香の距離を最長にしたのは主張だが、駒取りはやりすぎな気がする。作者は竹野龍騎さん。

keima82
駒を動かしたらすぐ解けました。実戦なら真っ先に目が行く手ですが、▲51桂成とかひねった手を先に考えるあたり重傷です。素直な思考でいけば解けたのになんか悔しい…。▲96角▲87飛のように、角筋に飛車を置いて△71香合が出るようにすれば、駒数を変えずに桂馬を持ち駒にする図はいくつか思いつきましたが、紛れがなってしまいますね。むしろ裏をかく意味で、桂馬は落ちていた方が面白いのかもしれません。

虎野亜奈
初手駒取りに作者の強い意志を感じました。というのも、71香合~78角にすれば駒取りなしで成立させるのは(たぶん)容易なんですよね(角筋に龍を置けるから)。それでも81香合~89角にこだわったのは「合駒の最長距離移動」が狙いだからでしょう。

★ご明察の通り、こだわりの結果です。
★が、やはり駒取りを気にする声も多く……

藤原俊雅
駒取り。

馬屋原剛
初手駒取りはNG。

近藤郷
合駒動かす流行型。しかも初手駒取りでは白ける。

有吉弘敏
初手は、駒取りよりも、開き王手の方がよいと思う。

まゆしぃ
91の桂を持ち駒に出来れば31桂成の筋が本命に見えるので、91竜が意表をついて良さそう。構想自体は面白い。

竹中健一
タイトルが斬新なw初手が駒取りじゃなければ良かったのだけど…


合駒を動かすのは良いが、初手駒取りとなると評価が下がってしまう。

上谷直希
初手駒取りだがこれで詰んでいるようだ。確かにこれを持駒にするのは難しいかもしれないができれば避けたいところ。 

米澤歩登
短編で初手駒取りはちょっと…

まつきち
出ました香合(笑)。初手の駒取りはちょっと残念ですが…。

vvsd
作者も当然考えたこととは思うが、やはり初手は駒取りにせず実現できないものか。

オオサキ
24桂は狙いと関係ない無駄手なので、省いて7手詰にした方が良い。

★少し考えてみたのですが、初手を42馬のような開き王手にすれば7手駒取りなしで実現できそうです。
★ただ、大駒のダイナミックな動きはなくなってしまいます。

NZ
跳び駒が盤面狭しと走り回る楽しい手順

本間瑞生
大駒の威力を体感。

白木大輔
楽しめました。

ミーナ
合と愛を掛けるのは定番だけど、これは新手か。私はあなたをICBM。壁ドーン!

★その解釈が新手です(笑)

梶谷和宏
なるほど、大陸弾道ミサイルの打ち合いですか。互いに標的(91桂、89角)に命中していて精度高し。

青木裕一
龍発射!銀「ん?」角1弾目発射!玉「ヌゥー。」角2弾目……玉「参った。」

nono_y
これも間に入った合駒を捨駒で抜くパターンだが、それ以外は凡手続きで微妙。

原田椅子
構想作として出来ていると思うが、甘い手が多いのが残念。

三輪勝昭
このパターンは飽きてる上に91龍・31角成・24桂と平凡な手ばかり。

山下誠
8九角の決め手を防ぐ香合は見えやすい。

遍々羅一
81香はコリオリの力を計算して98角を狙う。

奥鳥羽生
7筋内だけを見ていると透明駒の襲来。

★奥鳥羽さんはすっかり透明駒に脳内を汚染されていますね(笑)

雲虚空
うまくやれば3手目はヒモなしにできそうな気がする。

★そっちが目につきましたか。
★できなくはなさそうですが、私はなかなか難しいように感じました。


竹野龍騎1
nono_y1
springs1
ミーナ1
ルモ1
青木裕一1
奥鳥羽生1
園川1
原田豪1

予想的中は1/9。個人的には双玉のイメージが強い作者で、当てるのは難しかったかもしれません。
[ 2020/04/12 17:30 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #7 「砂金の町」

不要不急の更新を避けていた……わけではなく、PCを買い替えたので環境構築など色々とやっておりました。
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。


10位
奥鳥羽生 「砂金の町」

uratan05_07.png

77角、34玉、35香、同玉、27桂、同と、24龍、同玉、25金、迄9手詰。

評価012345678910
人数01135064744

正解:35(1) 誤解:3 無解:0 無評価:0
評点:2.61
順位予想 1位:1 2位:1 3位:2
ベストタイトル投票:2


遠打の人、奥鳥羽生さん。今年も遠打作品で登場だ。

43龍、55玉、54龍の筋を見て66角と退路を埋める手が見える。
これは取れないので、玉方は34玉と躱すしかない。

34玉には35香と玉を引っ張り出し、27桂と打つのがと金の守りを外す好手。
同とに24龍と捨てるのが決め手で、25金の頭金でフィニッシュ!

……とはならないのが本作の面白いところ。
こっそり控えている97の龍が曲者で、27桂には同龍と取られてしまうのだ。

そこで、これを解決する手段が初手77角!の限定遠打。
同玉には43龍、55玉、54龍、66玉、65龍、57玉、58金迄。埋める地点は66ではなく77でも構わないのだ。
14角の利きが光る好変化である。

77角が取れないとなれば、66角のとき同様34玉と躱すよりない。
35香、同玉、27桂。ここで77角がブロックしているため、同龍と取れないのが初手限定の効果だ。
以下同とに24龍と予定通りの決め手が出て、25金迄詰上がりとなる。

龍の利きに打つ距離感のある限定角を主眼に、全編捨駒の綺麗な手順で纏められた好作と思う。


作者
<作図経過>
①転回限定打を検討も9手でネタなし
②やむなく玉方線駒遮断限定打に決定
③けじめとして限定打駒は後に捨てたい
④限定打後捨て大駒4枚捨て駒を発想(図A)
⑤余詰と変化詰の兼ね合いでドンドン駒数増
⑥限定打後捨てをあきらめ全着手捨駒を検討
⑦同一ラインの他箇所は取り不可にしたい
⑧ブサイクな配置と駒数増がつきまとう(図B)
⑨配置を整理すると他箇所が取り可に(本図)
⑩せめて66地点だけでも取り不可に(図C)
⑪最後に気が変わり最小面積図に決定

★以下に参考A~D図を掲載します。コメントは原文ママ。

 図A(3手目からの局面も逆算不能)
uratan05_07_01.png

 図B(69と・79とが嫌味)
uratan05_07_02.png

 図C(やはり78とが不満)
uratan05_07_03.png

 図D(変化を広げるという案もあるが…)
uratan05_07_04.png

作者
重複感のある42との削除・退路空け~変化紛れ増のための46との削除、という意味で添付別図の方を選ぶべきだったと反省。こっちの方が裏短コンらしい若々しさ?があったが、奥鳥も年相応に年寄りじみてしまった。

tsumegaeru
強烈な初手が素晴らしい。

園川
取られる位置だが取られることはなく、逆に龍の横利きを遮断する不思議な角。

竹中健一
初手の限定打がうまいですね!

太刀岡甫
一閃の限定打。別経路のまとめ方も捨駒が多く、特に龍を捨てられたのがとても大きい。作者は奥鳥羽生さん。

原田椅子
初手に力がある。まとめも上々。

上谷直希
初手がなかなか見えなかった。

springs
そうか取れないのか!

竹野龍騎
初手が見えるまで。はじめから落ちている砂金を拾わないと分かる、ほど豊かな町ということか。

青木裕一
目が覚めるような限定打!取って何ともないように見えるが、取れば逃げ道が塞がって詰む。ただ、初手一発気味ではある。


龍を遮る角打ちが良い。

藤原俊雅
一瞬、66でも良いように見えた。

虎野亜奈
初手は66角の一手だと思ったが、不思議と詰まない。桂の使い所を考えると27に打つしかなさそうだが、龍が利きが強すぎる。これは…もしかして77角かも!と閃いた時のワクワク感たるや。2手目同龍の変化が9手駒余りで詰むことを確認して、期待が確信に変わる。収束も龍捨てが決まって大団円。いやー素晴らしい!はい、というわけで今回の個人的首位です。それでも10点を付けなかった理由は、初手を成立させるための配置と収束のための配置に連動性がないから。42と、64とは3手目以降不要なんですよね。この辺の配置が3手目以降も働いていれば10点付けてました。

soga
66角と打って「???」と思っていたら、77を塞いで詰む!

有吉弘敏
初手66角かと思った。と金で統一した配置は、もう少し構成含めて改善できそうな気がする。

keima82
駒を動かして、1時間くらいかかりました。当初から▲66角という手が見えていて、取れば詰むことはわかっていたのですが、逃げた時に竜の横効きがあって詰まない。他の初手も考えましたが詰まず。ダメもとで▲77角を試したところ、取ったら▲14角が効いてピッタリ詰むんですね。飛車の横効きさえ止まれば、先ほど▲66角でダメだった筋で今度こそ詰むのでめでたしめでたし。初手の▲77角が見えるかどうかが勝負でしたが、見えるまでに相当の時間を費やしました。お見事です。

nono_y
収束手順は一目で見えたが左辺の処理に悩み、▲99角▲88角▲66角全部読んでようやく▲77角に気付いた。角の遠い効きが変化で活かされる一石二鳥の配置も良い。

雲虚空
77を塞げば左辺に逃げられないというのはなかなか気付きにくい。

三輪勝昭
初手は一目66角だったので77角は意外。
僕だったら玉方の66の利きはない形にするから、逆に一目77角になっちゃうだろう。
最初の読みが66角、35玉なので34玉、35香は緩みに感じる。

まゆしぃ
66角から考えてしまうところだが、77角が成立しているのがすごい。以下の手順もきれい決まって文句なし。

梶谷和宏
一番時間かかりました。収束形は見えているのに、そこまでの手順が見えない。66と88からの角打ちは考えたがまさか77だったとは!

ミーナ
66角と思わせ、一間遠い77角。できてはいるが、物足りないのは、動きがちいさいからかな。

NZ
ひと目66角と打ちたくなる形ですが、27桂を龍で取られて失敗。2手目同龍の変化で14角が輝いてますね。

いのてつ
初手に同龍の変化処理が的確。

★2手目同龍の変化で14角の足の長さが活きているのが好感触です。

白木大輔
上手。77角が見えなかった。

遍々羅一
77角を発見したときの嬉しさ。

津久井
初手77角の味が良いですね。

まつきち
初手77角の限定打がインパクトあり!以下も捨駒の連続でGood!

★66角に見えるところ、一路離して打つ角は解答者に大きなインパクトを与えたようです。
★表現は大成功だったと見てよいのではないでしょうか。

オオサキ
収束で77角も捨ててほしい。

ほっと
お馴染みのアレ。打った角は捌き捨ててほしかったが。

★作者も最初は捨てるつもりだったようですが、その後色々な構図を考えられた結果が本図ということのようです。

近藤郷
指手に隙は無いしストーリーも一貫している。

ルモ
盤面はと金+大駒だけと拘りを感じます、限定捨ての続く高度な作品、あとは好みかどうか。

原田豪
初形も手順もいいですね。

本間瑞生
と金がたくさんあって頭がクラクラ。

山下誠
と金が目にちらついて3五香が見えにくい。

馬屋原剛
34玉とよろけるのが意外だった。

★実戦なら35玉と上がってしまいそうですね(笑)


奥鳥羽生7
竹野龍騎2
1
ルモ1
有吉弘敏1
上谷直希1
久保紀貴1
近藤郷1

予想的中は7/15。やはり遠打と言えばこの方ですね。
[ 2020/03/30 21:00 ] 発表作 | TB(0) | CM(0)

第5回裏短コン #6

今日は優勝作の登場です!


優勝
tsumegaeru

uratan05_06.png

58香、57金合、56香、同金、55香、同金、54香、同金、43金、迄9手詰。

評価012345678910
人数000222349412

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.77
順位予想 1位:6 2位:7 3位:4
ベストタイトル投票:-


接戦を制し、見事優勝に輝いたのが本作。
9手詰として、一つ理想と言える手順を実現している。

25のと金が馬に睨まれて動けない(=ピンされている)ので、まずは58香と打ってみるところ。
あとは55さえ埋まれば54香~35とで詰ますことができる。

ここで合駒の位置に絞って(仮に歩合として)考えてみると、
  • 54合は43金
  • 55合は54香、45玉、35と
  • 56合は55香、45玉、46金!、同玉、54馬
  • 57合は56香、45玉(※54合や55合は上記変化に合流)、35と
と、全ての変化で合駒の真後ろに香を打つ必要があることに気付く。

そこでこの香打を取るため、2手目は57金合!の中合が飛び出すのだ。
これは取ってしまうと55合、54香、45玉で35とができず逃れるので、やはり56香と合駒の真後ろに香を打っていくしかない。

しかし同金と取られた局面は、56金合とした局面と同じ。
以下同様に合駒の真後ろに香を打っていけば、上に列挙した変化を逆順で辿っていけることになる。

以上の理屈から攻方は金の真後ろに香打を繰り返し、玉方は全て同金で応じる。
その結果、57金中合に対してこれを3連続で動かす手順(=3連続ペレ)が成立するのだ!
もちろん、9手詰で合駒を3回動かすのは、理論上の上限値である。

実は私も今回裏短コン用の作品を用意するにあたって同様の手順を夢想したのだが、距離のある金中合というのは存外実現の難しいもので、諦めてしまった。
本作では14馬、25と、69王の配置がコロンブスの卵で、スマートに夢の手順を実現していると思う。
優勝おめでとうございます!!!


作者
中合を3回動かすのが狙いです。飛合と桂合は、どうにも割り切りにくかったので、止むを得ず品切れにしました。

★桂合があると2手目57桂合が逆王手。合駒制限は確かにやや苦しくも感じますが、この作者が言うのだから難しいのでしょう。

竹野龍騎
金合を引いていく、のが見えた瞬間の衝撃。素晴らしい。

原田豪
素晴らしい!感動しました。

springs
まさかと思ったらそのまさかだった。裏短コンらしい作品。

米澤歩登
よくこの手順が再現できたと感心させられる。

keima82
暗算では解けず、駒を動かして10分くらいでした。これは「どうやったら詰む」ではなく「どうしたら詰まない(9手まで伸びる)か」という問題。馬が14にいることから初手は▲58香はすぐ見え、中合いに対しては取ったら詰まない…というよりは、取ると9手では絶対に駒が余るので再度香打ちしかない…と考え、あとはこちらの王手と相手の合駒をしらみつぶしに確
認して正解にたどり着きました。合駒で出した金をすぐ取らずに、3回香を食わせるという素晴らしい趣向。僕自身も香の3連続捨てはスマパラで投稿予定なのですが、それよりもはるかに良い作品で、負けた感が強いです。9手と分かっているので読む気は起きませんでしたが、紛れもまじめに読むと結構きわどいですね。▲57同香△55歩▲同香△43玉▲54馬△33玉▲24金△22玉(△同馬と△42玉は詰み筋)▲23歩△同馬…。上手くできていますねえ。

雲虚空
合駒制限の配置は多少気になるが、中合の金を3回動かす手順は秀逸。

NZ
中合の金を吊り上げて退路封鎖、感動しました。

青木裕一
合駒で発生させた金の裏に香3連打とはすごい。意外とシンプルな理屈で高度な手順。

山下誠
5筋に4連続香打は凄いの一言。アイデアの勝利。

soga
ぱっと見、香連打のはずなのに取香駒が見当たらない・・・と思ったら、忽然と出現した。高度。

太刀岡甫
やられた。この金が中合で出せるなんて。参りました。作者はtsumegaeruさん。

★参りつつも、作者は当てていく(笑)

馬屋原剛
9手詰でペレの最高回数は3回だと、以前シナトラ君と話したが、本当に実現してくるとは。一族の誰かかな。

藤原俊雅
私の知る限りでは、7手でPelle2回を実現した作品は過去に2作のみ。9手で3回動かすのは夢物語だと思っていたため、本作には良い意味でショックを受けた。

まゆしぃ
香の4連打が素晴らしい。品切れ2種類にせざるを得なかったのは惜しい。

遍々羅一
9手で不動玉に4香を当てるのは見事。

奥鳥羽生
ちょっと変わった四香連打。

★4香を連打するだけなら

ほっと
ペレのハットトリック!この持駒なら解くのは一瞬だが、裏短コンにふさわしい作。ちなみに4香連捨てにした作品があった。パラ2017.10中学校 三輪勝昭9手。

 詰将棋パラダイス2017.10
 三輪勝昭

uratan05_06_01.png

★の作例があります(他にあれば教えて下さい)が、

ミーナ
4香連打はあるかなとおもったけど、これは夢の世界か。初手も限定されている。魔法。

nono_y
逆王手回避の限定香打に限定中合、それを動かして退路封鎖する香三連打。強い意志が感じられる手順は気持ち良い。

★と、中合金に香を取らせる手順が本作の特徴です。


中合の金がよく働く。

本間瑞生
金の動きがおもしろい。

まつきち
中合の翻弄。持駒で予想されるとはいえお見事!変化の45金にも好感。(25とを成桂にするのは不都合あり?)

原田椅子
難しくはないが独創の香りを評価した。

相馬慎一
狙いが明快でgood!

津久井
狙いが明快に表現されている。お見事。

vvsd
狙いが一貫していてよい。

園川
こういった趣向的なものは凄く好み。

白木大輔
楽しめました。

オオサキ
上手。

ルモ
9手詰で持駒5枚の異色作、成桂配置や双玉は評価で損してる印象、香4連打が気持ち良い。

竹中健一
桂の品切れがちょっとだけマイナスでしたが作意はいいですね!

梶谷和宏
配置に苦労されたことが分かります。51成桂を違う形で表現できないか、すごく考えられたのではないでしょうか。

いのてつ
合駒制限が惜しい。

近藤郷
よく成立させた、という評が多そうだけど……。

★合駒制限の配置の苦しさだけが玉に瑕ですか。しかし、

虎野亜奈
これは凄いですね。この手順は自分も考えたことあるけど実現できなかった。かなり創作難易度高いはず。次は単玉での実現に期待したいです。

★一度作ろうと考えてみると、むしろよくこれだけの枚数でやったなと。
★単玉での実現も見てみたいですが、4連続香捨ての11手詰も見てみたいですね。

有吉弘敏
先行作との類似性が強すぎる。双玉も初手の限定の意味? ほかの論理的な意味づけはできないか。

★双玉は中合の意味づけにもなっています。
★先行作とは恐らく

上谷直希
山路大輔氏短コンの9手ver。配置に大きな犠牲を伴うものの、香4の持駒にまで発展できたのは大きい。中合の意味付けは敵玉から遠いほど難しくなる(特に超短編では)ので、致し方ない面も多いのだと推察する。意欲的な作品。

 詰将棋パラダイス2015.12
 山路大輔

uratan05_06_02.png

★のことでしょう。プラス2手に過ぎないという指摘はもっともです。
★ただ私は上谷さんと同じで、このプラス2手の価値は大きいと見ました。

★ちなみにこの山路さんの作品を初めて見たのはとり研でした。
★当時小学校に投稿中だった自作(下図)は中合を妥協してしまった図なのですが、山路さんの作品を見てこんなに綺麗に金中合が出せるのかと驚いたものです。

 詰将棋パラダイス2016.1
 久保紀貴

uratan05_06_03.png

★しかし一応言い訳をしておくと、最後の応手はどうしても同金に限定したかったのでこうなっています。
★その点、tsumegaeru作は最後が同金に限定されているのも素晴らしいですね。

三輪勝昭
このタイプの香連打は山路大輔作(確か短編コンクール)で3・4手目がない合駒2回移動と、僕の2手目が同とになる作品(中学校)がある。
要はそれらと7手以降は同じ原理でそこからちょっと工夫すれば出来そうだが、実は簡単でない。
多分単玉では無理だろう。
6手目44玉は56が埋まっている意味付けを考えると45金、同玉、54馬の変化しかない形。
それは46玉が出来ない形にする必要がある。
46壁の形は58香が詰み57香が詰まない形にするのはほとんど無理。
この理由で僕は単玉で9手合駒3回移動は無理だとの結論。
合駒3回移動最短手数記録作として価値がある作品にはなるだろう。

★単玉で本当に不可能かはわかりませんが、いずれにしても本作は詰将棋史に残る作品だと断言しておきます。


tsumegaeru9
雲虚空1
青木裕一1
太刀岡甫1

予想的中数も9/12で現状トップ!驚愕の手順を論理的に組み立てる作風が滲み出たゆえでしょうか。
私もこの表に名前を連ねたかったなあ(笑)
[ 2020/03/09 21:30 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(2)

第5回裏短コン #5 「初めに21枚ありき」

COVID-19かどうかはわかりませんが、体調を崩してダウンしていました。
みなさんもお気をつけ下さい。


18位
近藤郷 「初めに21枚ありき」

uratan05_05.png

66飛、同玉、93角、67玉、76角、68玉、57角成、同玉、67飛、迄9手詰。

評価012345678910
人数024331234421

正解:38(1) 誤解:0 無解:0 無評価:0
評点:2.44
順位予想 1位:1 2位:- 3位:-
ベストタイトル投票:-


表の顔は本誌同人室担当。しかしその実態は、詰将棋有志の集う梁山泊、その主人である。
えび研ファイナルの中止は本当に残念だ。

初手から76角、68玉、57角とすると、同玉には67飛があるのだが、59玉と潜られて詰まない。
57角でなく57角成とできれば詰んでいるのだが……。

初手はいきなり66飛と捨ててしまうのが思い切った手。同玉に93角と据えるのがその狙いだ。
対して75合が利きそうだが、同角成、同玉に65飛で詰む。

こうして93角を据えてから76角と飛び出すのが好手。先の紛れと違い紐がついていないが、同玉には66飛がある。
先ほどと同様、68玉と躱すしかないが……

57角成!93角と据えておいた効果で57に角ではなく馬を捨てられる。これなら59玉には58馬迄一手詰だ。
そこで作意は57角成を同玉と取ることになり、67飛迄の詰め上がりとなる。

打捨てを成捨てにするため角を据えておく構想と、それぞれの手の味の良さが印象に残る好作。


作者
21枚の図、紛失してしまい、わからなくなってしまいました。笑
創作過程の図が残っていたので、添付します。
要するに、92角(83角の余詰有り)をやりたかったのです。
uratan05_05_01.png
★比べると、発表図はかなりすっきりしていますね。推敲は大事。

有吉弘敏
タイトルの意味が気になる。


タイトルの意味を考えたけどわからない。

津久井
タイトルの意味が分かりませんでした。

藤原俊雅
題意とテーマを汲み取れず。

米澤歩登
狙いとタイトルがよく分からない。

ほっと
タイトルは入玉規定に関係あり? あまりピンと来なかった。

ミーナ
ふつうの手筋ものっぽい。21枚ってなんだろ。

ルモ
タイトルの謎は21枚で21の初形曲詰から崩れた?

★とみなさんを悩ませたタイトルですが……

青木裕一
題意は手順を成立させた段階では21枚あったが、推敲の結果12枚になったということだろうか?大駒4枚あるし、余詰対策は結構大変かも。

tsumegaeru
豪快な手順で面白い。タイトルが最初意味不明だったのですが、原図が21枚だったということですね。

★ということでした。

奥鳥羽生
21枚の図も見たい。

★上に載せておきましたのでご確認ください。

竹中健一
21枚から推敲したならすごいです。

原田豪
初手76角が詰みそうで詰まないですね。

まゆしぃ
初手76角が意外と詰まなくてビックリ。作意では76角がタダ捨てになるのが良い感触。

遍々羅一
初手から76角,68玉,57角は59玉で逃れ。57に馬を持ってきたい。

NZ
初手76角の紛れにはまってしまい苦戦、57馬じゃないと59にトライされてしまうんですね。

keima82
暗算では解けず、駒を動かしましたが、かなりの時間がかかりました。中でもハマったのは初手▲76角の紛れで、△68玉▲57角△59玉▲58飛の筋は、第一感詰み。9手詰と知っていたから打ち切ることはできたものの、手数を知らなければこの筋で追い回していたでしょう。一旦66飛と捨てて、93から角を打っておけば、今と同じ筋をやった時に57に角が成れるのであっさり詰ますことができるわけですが、初手▲76角が「いかにも」な手でこの手が正解であると疑わなかったため、時間を費やしてしまいました。タイトルの意味は考えても理解できませんでした。理解していないという事は、作者の主張を汲めていない可能性が非常に高いのですが、そうだとしても、自分の中では最高点の評価になりました。タイトルの意味を理解したらまた感動があるのかもしれませんね…。

soga
飛角の打ち替えがなかなか見えなかった。キレイな9手詰という印象。

本間瑞生
初手飛車捨てが見えにくかった。

梶谷和宏
初手65飛の誘惑が強烈だが、打ち歩詰めの形になり身動きが取れない。うまい構成です。

★初手65飛は57玉、93角、66歩合、同角成、68玉、57馬、同玉で打歩詰ですね。

竹野龍騎
65飛や76角から考えて悩む。大駒の紛れ豊富で解いて面白い。

nono_y
派手な大駒捨てが続くが、配置から見え見えの手ばかりでインパクトは薄い。

三輪勝昭
最後57角を馬にするマジックが面白い。
ただそれが成り行きの手で出来てしまうので、主張としては弱い。

★短評を見るに、成り行きで66飛~93角を指せた人はそんなに多くなさそうですが、次のような指摘も。

vvsd
73とや88香があるので、初手の駒捨てに抵抗感が薄い。

相馬慎一
88の香は効率的なのだが作意が見え易くなってしまっている。

★上部にと金が控えていたり、8筋を香が押さえていたりで、確かに大駒を失ってもいい安心感がありますね。

springs
揺るぎない手順。9三角は第一感だが、8四角が捨合で逃れるのが良い。

雲虚空
最遠打で打った93角を捨てる構成は気持ち良い。

いのてつ
93角の限定打を最後に捨てる手順構成に作者の創意を感じる。

山下誠
飛角が大きく動くダイナミックな作品は並べるのが快感。

虎野亜奈
大駒を活かした気持ち良い手順で普通に好きな作品です。

上谷直希
4枚の大駒を活用。ほのかに趣向的?

馬屋原剛
大駒の連続捨駒が気持ちいい。

太刀岡甫
大駒捨てを軸とした作品。玉移動は多いが、舞台が戻るのでそれほど気にならない。作者はnono_yさん。

まつきち
構想作のなかでは不利かもしれないがこういう手筋物は捨てがたい。詰め上がりもいい感じ。(56飛を16あたりに置くのはどうでしょうか?)

原田椅子
きれいな手筋物。

白木大輔
解きやすい作品で楽しめました。

園川
手触りがとてもいい感じ。

★飛角の打ち替えを置いても個々の手の味がよく、解いて気持ちのよい作品だったのではないでしょうか。


近藤郷8
nono_y2
NZ1
soga1
springs1

予想的中はなんと8/13!驚異の的中率のタネは、Twitterでの仄めかしだったようですが(笑)
[ 2020/02/29 20:00 ] 第5回裏短コン | TB(0) | CM(0)
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Author:くぼ
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