くぼの詰将棋

タイトルは怒られたら変えますw

第3回とり研参加記①

随分とご無沙汰しておりましたが、また不定期に更新していきたいと思います。
予定は未定ですけど。

以下参加記。


3月19日9時半、羽田発の飛行機で米子へ。米子駅に着いたのは12時頃。
腹が減っては戦えないので、まずは腹ごしらえのためとんきんというカレー屋さんへ。
バーグカレーの大盛りを食べたのだが、これがなかなか美味しかった。注文してからハンバーグを作ってくれるのにも好感。
しかしそのため(+少し並んでいたため)、会合には遅れてしまうこととなった。

13時20分頃、会場となる同窓会館に到着。
当然ながら、みなさんお揃い。ゴメンナサイ。
参加者は主催の上谷さん、山路さんをはじめ、吉松さん、真島さん、小林(尚樹)さん、梶下さん、小池さん、そして私の計8人。
私が言えたことではないが、特に小池さんは遠路はるばるの参加なので驚いた。
それだけ鳥取県の注目度が(詰キスト的には)高いということなのだろう。

ところで、ここから先は細かい時間がわからない。
時はアッという間に過ぎて、気付けば本会が終わり、2次会が終わり、そして3次会も終わってしまった。
中には手順前後になってしまっている出来事もあろうが、あまり気にしないでほしい。

さて本会。
はじめは山路さんの中学校手数の作品を解図した(はず)。
ひねくれているため主眼手は第一感で見えたが、その先の変化・紛れに嵌って苦しむ。
見事詰ましたのは真島さんで、聞けば詰上がりから逆算して解いたとか。うーん、技術の差が出てしまったか。
作品の方はちょっと配置が重たく感じたので言ってみたら、真島さんや上谷さんが改良の方向性をたくさん示してくれて、流石だなあと。口だけの私は黙ってそれを見ていた次第。

続いて小林さんの中編。
らしい初形に、らしい手順。大学の作品を彷彿とさせる物凄い手順だったが、初手を省けば4枚減ると聞いて、配置はもう少し何とかなるのではという話になる。
具体的な方向性までは見えなかったが、小林さんならきっと素晴らしい配置を見つけてくれるはず。
惜しむらくは大学手数ではないことか(笑)

再び山路作。今度は小学校手数。
10分くらい悩んで、漸く詰み筋が見えた……んだけど、なんだかつまらない手順。でも何度考え直してもそれで詰んでいる。
思い切って手順を並べてみると、どうやら作者の見落とした変同だったようだ。
かくして私のお蔭で一つ作品が救われることとなったのである(エッヘン)
まあ、このとき既に小学校担当の方から変同指摘のメールがきていた(が、気付いていなかった)らしいので、私が指摘しなくても遅かれ早かれ修正されていただろうが……。
作意は私の見落とした限定合が妙手で、綺麗に纏まっていた。

真島さんの簡素形。
すぐにも詰みそうで、これが手ごわい。多くの紛れで限定打、限定合が出るので、どれも作意に見えてしまう。
作意は意表の一着で文句なしの好作。近いうち発表されることだろう。

上谷さんの透明駒。
以前にTwitterのDMで見せてもらって解いた作品だが、會場さんの指摘で不詰が発覚したとのこと。
言われてみると、確かに作意不成立。全然気づかなかったよ……。流石は會場氏。
それを受けての修正図は見事なもので、原図の美しさを維持していた。でも検討はやっぱり大変そう。
こうしてみると伝統詰将棋における柿木将棋の存在は大きい。

真島さんの最悪詰。段々妖精界の霧が深くなってきた。
最悪詰とは「攻方は詰まないように攻める」「玉方は詰まされるように受ける」というルール。
なかなか感覚が掴めず戸惑ったが、玉方はドMなんだと考えたらなんだかしっくりきた。
作意は素晴らしい手順で、これだけの駒数でこれだけの手順が実現できるのだというフェアリーの魅力の一端を見せてもらった。

上谷さんの名刺に刷られた禁欲詰。
私は以前(奇しくも第一回とり研の折)に見せてもらったことがあったので、柿木将棋を借りて行きの車中で作った作品の検討。
禁欲特有の手筋に「なるほど」と頷く声を背に、当然のごとく見つかった余詰を修正していた。
途中で山路さんに暫定修正図を見てもらったが、まあこれじゃ駄目だよねという感じの反応。もっと頑張らねば。

創棋会の「教材に使える10手台」作品展。
吉松さんが世話人ということで、全作品を刷ったプリントが配られた。
「やさしい20手台」、「年賀詰」と創棋会のネット作品展にはお世話になったので解答を送りたかったのだが、
そのうちそのうちと思っているうちに締切を迎えてしまった。いつものことながら酷い時間感覚だ。
吉松さんごめんなさい。
でも半分くらいは上級者向けの難しいのを出したどなたかの責任もあると思う(責任転嫁)

創棋会企画をパクった「教材に使えるフェアリー」作品展。
こちらは上谷さんが世話人。なぜか私も出品している。明らかに教えてもらう側なのに(笑)
私の作品を解いてもらったり、青木さん、ほっとさん、神無七郎さんらの作品を解いたり。
いずれも綺麗で面白い作品で、どんどん肩身が狭くなる。
なぜか山路さんのは並ばなかったけれど、帰ってから解いてみるとこれも巧い。
まあそんなにすぐ良いのが作れるとは思っていないし、一歩ずつ行こう。

解図は一休みして、解答選手権の話。
今週末は上谷さん、山路さんともに東京に来るとのことで、折角なので解答選手権に参加すれば、という話に。
私の記憶に間違いがなければ、山路さんは参加するという結論になったはず!

そうこうしていたら、梶下さんと上谷さん、山路さんが何やら内緒話。
「あれ、いっちゃいますか」ということで梶下さんがトランクからおもむろに取り出したるは……なんと詰棋書の山!
『将棋墨酔』や『近代将棋図式精選』といった貴重な本も見え隠れ。
これらは本会終了まで窓際に展示されていた。

休憩タイムが終わって、上谷さんの将棋世界投稿作を解図。
双玉特有の応酬から最後は惚れ惚れとする収束まで、完璧な一作。イチオシでござる。

このあたりで2次会の時間になる。
そろそろ居酒屋に向かいますかというところで、梶下さんから衝撃の発言が。
なんと展示してある詰棋書を、読まないから下さると言うのだ!
私はありがたく『近代将棋図式精選』をいただいた。梶下さん、ありがとうございます!
本書については後日(もちろん読み終わってからだが)何か書きたいと思う。

さて、舞台は2次会へ。
つづきはwebで!じゃなくて参加記②で!
[ 2017/03/22 21:23 ] 余話 | TB(0) | CM(3)

Twitter詰将棋選手権⑲



千年回廊 作


43角、 63玉、52角成、 同玉、41角、61玉、62金、同玉、12飛生、52桂合、同角成、73玉、74金、82玉、53馬、72桂合、64馬、93玉、75馬、82玉、83歩、同桂、73金、同玉、85桂、63玉、13飛生、54玉、53飛生、45玉、46歩、44玉、35と、同玉、33飛成、34桂合、53馬、25玉、26馬、同桂、36銀迄41手。

64玉は65金、73玉、64角、83玉、61角成、84玉(72合は同馬、同玉、12飛成以下)、75角、73玉、53飛成以下早い。
55玉は65金、56玉、16飛成、57玉、66龍、58玉、67角、69玉、79金、59玉、57龍、58飛合、48銀、49玉、58角、38玉、39飛、28玉、17龍迄早い。
72玉は61角、73玉、74金、82玉、83金、同桂、同角成、同玉、95桂、82玉、83金、91玉、11飛成、81合、同龍、同玉、63馬以下早い。

評価数 13 誤無解・無評価 6+1
評点 4.54 [2 7 1 2 1 0]
順位 2


大トリを飾るのは千年回廊氏。
最近は本誌の短編コンクールでも優勝され、ますます期待がかかる次世代のエースです。(優勝おめでとうございます。)
本作も氏の実力が遺憾なく発揮された好作で、課題上の不利にもかかわらず2位となりました。

初形から玉が広く、序は少し厄介です。
でも滅茶苦茶に紛れているというわけではないので、に示したような変化を丹念に読んでいけば、そのうち正解に辿りつけるはず。
それほど煩雑でもないかと思います。

41角を据えてからが本番です。
61玉に62金を捨てて12飛成。え?作意は生だって?いやこういうのはとりあえず成っておくのがお約束。
対して52に捨合をするのは必須ですが、香と桂のどちらを合駒するか。

香合には同角成、73玉、74金、82玉に61馬と入るのが俗ながら好手となります。91玉に92香と打てるため、以下3手詰。
桂合のときは同様に61馬とすると、91玉に対して手がありません。
そこで今度は53馬とじっと引くのが妙に味のある手。91玉に対して64馬を用意しています。

ここの合駒も少し考えさせられます。
まず香合。これは同龍~73香と打ち、以下71桂を取って詰みます。
次に銀合。このときは一旦94桂~92歩、81玉と形を決めてから72龍が好手順で、以下簡単です。
というわけでやはりここも桂合が正解でした。
桂合にこれを取る筋では駒が足りないので、64馬と攻めます。

64馬、93玉に75馬は歩を補充して自然な一手ですが、対する84合が気になるところ。
84合には94歩と叩くのが好手で、同玉には84金、同桂、92龍、93合、86桂、95玉、93龍で、また92玉には72龍、82香合、93歩成、同玉、84金、同香、85桂、94玉、92龍でそれぞれ詰むのですが、敢えて上部に呼んで詰ますとは意外性のある変化手順です。

合駒が利かず82玉と下がる玉に、83歩~73金が駒を最大限に活かした踏み込み。
玉を73に呼んで85桂を据えれば、もう82には逃げられません。仕方なく63玉、さらに13龍に54玉と、はじめいた場所に戻っていきます。
そして53龍、45玉となった局面が問題の局面。

twitter19_uchifu.jpg

見ての通りの打歩詰。でもここで53龍が生飛車だったら……。
そうです、20手以上前に指した12飛成、今ようやくあの飛車を成ってはいけなかったことが判明するのです。
不成の構造自体はありふれたものですが、潜伏期間の長い伏線的な表現が素晴らしいですね。

53龍を裏返せば、46歩が打てます。
46歩、44玉、35と、33飛成に3度目の桂合が出て、53馬、25玉、26馬、同桂、36銀迄。
馬を捨ててスッキリとした詰上りとなります。

伏線的な飛生を軸に、好手を散りばめて纏められた好中編。
何より感心させられるのは、繋ぎの手順を成立させるための駒の少なさです。
左辺の手順は53歩、71桂、75歩のたった3枚によって支えられており、しかもそれらは最大限に活用されます。
例えば歩は合駒制限に働いた後、攻方に取って使われます。二歩禁のための歩配置は普通嫌われますが、このように多段活用されることでその嫌味がなくなり、むしろ効率的な配置に感じられるようになっているのです。
そして結果としてこれだけの駒数でこれほど濃密な手順を緩みなく紡いでいる。今後もこの作者に注目せずにはいられませんね!


tsumegaeru:
全面的に柿木解答です。この飛不成は凄い。飛車不成の効果が、玉が左へ移動してさらに大きく右へ移動してからと、心理的に大きな時間差があるので、不成の演出として素晴らしい。わざとらしい配置もなく自然と玉が移動しているように見えるのもいい。収束も決まっている。

鈴川優希:

逆算の技術がすごい。桂合ばかりで統一感あり。tsumegaeruさん?


鈴川氏をして逆算の技術がすごいと言わしめるとは。
作者当てははずれですが、tsumegaeruさんも上のように絶賛。

黄楊の輝き:
巧い伏線、その他も緩みない手順、何という完成度の高さ。文句なしの優勝でしょう。

divD:
潜伏期間の長い飛不成。合駒は桂で統一していて凄い。

たちおか:
主眼の不成だけでなく様々な技巧で装飾されていて、何度も盤に並べたくなります。

ゆーてん:
最後まで飛車が我慢して我慢して…というストーリー、超カッコよかったです!

そてつ:
飛不成から収束馬まで消して贅沢。

VAN:
難解だが収束まで隙のない好作。

河童生:
飛角(馬)のコンビで王を追い回す。途中、9手目に伏線の飛生が入って、
作者は大満足。3度の桂合、特に52桂の捨合は面白い好手です。

名無し名人:
評価に悩む作品。手順自体は飛生や捨合が入り収束も決まって良いのだが、広すぎというか、玉が動きすぎというか。divDさんかVANさんの二択で悩むが、VANさんと予想。最後のVANさん(晩餐)ということで(笑)


最後の晩餐www
それはそうと、舞台が動くのは一般に嫌われる傾向があり(狭い舞台で終始する方が、エコノミックなため?)、その点で評価を落とした人も。ただ意図的な設定ではない(各所に駒を配しているわけではない)ので、本作の場合そこまで気にすることなのかはわかりません。
まあかく言う私も気にならなかったというわけではないので、それを気にするのは詰棋病みたいなものなのかも(笑)

オオサキ:
悪い意味で盤を広く使っている。


こう言いながら5点をつけているのはツンデレ?

ぬ:
3回の飛不成がどうでもよくなるくらい難しい。


難解さに言及した評。
「易しいことが評価を下げることには繋がらない」とする最近の傾向を是とするなら、難解であることもまた評価を下げることには繋がらないというのが持論です。
が、難解さと隣り合わせになりやすい煩雑さは困りモノ。人によって序がちょっと煩雑に感じられるかもしれませんね。

三輪勝昭:
うちの柿木は解いて来ない。
難しいのはTwitter選手権には向かないと思うけど。


ナルホド。
大学に貰うのが正着でしたか。

桃燈:
3度の飛不成はなかなかだが、手数的に間延び感があるか。


手数が伸びたことを伏線的演出と捉えるか、テーマに対する間延びと捉えるか。
序から飛生が挿入されていればこそ、私は前者の立場でした。


これにてTwitter詰将棋選手権の解説は一旦終了です。(関連記事はあるかもしれませんが)
作品を提供して下さった方、解答を寄せて下さった方、そしてここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
そして長らくお待たせしてしまったこと、申し訳ありませんでした。

Twitter詰将棋選手権、これにて閉幕。
[ 2016/03/19 04:00 ] Twitter詰将棋選手権 | TB(0) | CM(0)

Twitter詰将棋選手権⑱



黄楊の輝き 作


13香、同玉、14歩、12玉、13歩成、同玉、23歩成、 同桂、14歩、同桂、24金、12玉、13金、同玉、25桂、12玉、24桂、11玉、22銀成、同玉、32と、11玉、22と、同玉、33銀生、11玉、12桂成、同玉、13桂成、同玉、31馬、12玉、22馬、迄33手。

23同馬は46馬、12玉、24桂、同馬、13歩、同馬、同馬、同玉、24金、12玉、21角、同玉、32と、12玉、22と、迄早い。
54玉は65金、迄。

評価数 16 誤無解・無評価 3+1
評点 4.50 [3 5 6 1 1 0]
順位 3


23歩成は同馬で絶望なので、初手13香はこの一手です。
同玉に今度こそ23歩成……は同玉、24金、12玉となって後続がありません。
このとき13歩を打てるように、先に14歩~13歩成と歩を消去しておくのが細かいながら大事なところ。

13同玉に待望の23歩成。
同馬には変化のように46馬から24桂の好手があって早く詰みます。
よって同桂に、再度14歩と打ち直すのが先の歩消去の感触が残る地点だけに味わい深い一手。二度手間のような回りくどい手順はいかにも詰将棋的です。

14歩に対して、今度12玉には24桂があるので同桂。ここで、42とがなければ31馬から3手詰です。そこでここからこの42とを消しにいきます。
24金~13金とまずはこの金を消去し、空いた地点に25桂と打ち込みます。
12玉に続けて24桂と追い、11玉。さらに22銀成~32と~22ととして、銀の犠牲で漸くと金が消えました。
ここからは原型に戻します。

33銀生と再度銀をセットし、12桂成~13桂成と積んでおいた桂を崩せば先ほどの形。
44銀と持駒の2枚の桂を犠牲にして42とを消去したわけです。
以下は予定通り、31馬からの3手詰で幕。

序の軽いながらも味わい深い歩消去、そして手順を尽くした42との消去が印象的な邪魔駒消去の好作。
42と消去のために25金消去が必要になるあたりも綺麗な接続で、雑味のない流れるような手順で構成されているのも作者らしいところです。
本誌でもいい評価を得られたような気もしますが、易しいからあまり解答者受けしないだろうという作者の判断だったのでしょうか。
目論見通り?本企画では好評価を得て、第3位となりました。


三輪勝昭:
これは好み。僕はただ捌いているだけで満足。
細かいところでは15歩を消去しているのに23桂の形になると又再生。
33銀を捨てているのに42とがなくなると又再生。
このような手復活するのは凄く良い。


わかります。
再生させるならはじめから捨てずに置いておいた方が得だよねっていう常識と矛盾するのが面白いんですよね。

tsumegaeru:
細かい手順がよく続いて素晴らしい。邪魔駒消去が三枚も入るのも、統一感があってよい。15歩を邪魔駒消去してから、すぐに14歩と打つのもいい。

河童生:
細かい芸の捌きが主体の作品。序の変化に備えた15歩の消去が巧妙。
捌きに捌いて、最後は31馬からの清涼詰、お気に入りの作品ですね。

ぬ:
攻駒がきれいにさばける気持ちいい作品。

VAN:
綺麗に捌ける。

divD:
次々に捌いて清涼詰。

桃燈:
楽しく捌いて清涼詰。

たちおか:
全て捌ききる爽快感。駆け抜ける清涼の風。


それにしても、「捌き」という単語の入った短評の多さよ。
作風がにじみ出ていますね。

名無し名人:
捌きの作品として普通によく出来た好作。消去法で黄楊の輝きさんと予想。


作風がこれだけにじみ出ると作者当てもしやすかった?
見事正解です。

有吉弘敏:
細かい変化で綺麗な仕上がりですね。

彼方:
地味な歩の動きが味わい深い。収束まで完璧にまとまっている。

鈴川優希:
流れが美しい。二歩の絡みと桂2枚を打って成り捨てるところが特に。ikironさん?


こんな好作は作れませんでした(泣)

そてつ:
手数の割に解きやすく解後感良し。

オオサキ:
驚きの無い手順。

ゆーてん:
えっと、これスマホの待ち受け画面に設定してもいいですか?


多分快諾されると思いますので、どうぞどうぞ(笑)
[ 2016/03/06 20:00 ] Twitter詰将棋選手権 | TB(0) | CM(0)

Twitter詰将棋選手権⑰



たちおか 作


81歩成、同金、同香成、同玉、82歩、72玉、73歩、63玉、64歩、54玉、55歩、45玉、46歩、 同玉、47金、45玉、46歩、55玉、56金、 64玉、65金、63玉、64歩、73玉、74金、82玉、83金、81玉、82歩、91玉、92金、迄31手。

36玉は47金、27玉、28歩、17玉、18歩、16玉、38馬、迄。
54玉は65金、迄。

評価数 16 誤無解・無評価 4+1
評点 3.31 [0 2 6 4 3 1]
順位 8


握り詰のときは馬鋸でしたが、今回も軽趣向が主題のたちおか作。
81歩成から清算した後82歩と歩を叩くと、玉方はこれを取れません。(取ると83金と押さえて簡単)
よって72玉とよろけますが、同じ理屈で73歩、63玉、64歩、54玉、…と続くのが趣向の往路。

以下45玉に46歩と叩く局面となって、手拍子に36玉と躱してしまいそうですが、36玉には変化の通り早く詰みます。
なので同玉と取らざるを得ず、復路に入ります。

復路は頭から金で押さえて左上に追っていきます。
玉方は途中で玉をよろけつつ歩打ちを強要するのですが、これが一筋飛ばしで現れるのが注意すべきところ。
香の隣に玉がよろけると、変化のごとく一手詰になってしまいます。

収束はなく、趣向手順のままに詰むのがくるくる風の纏め。
本作のような軽趣向にはピッタリですね。
一方で序が、還元玉の課題を満たすためのちょっと無理気味な逆算なのが気になるところでしょうか。
作者も気にしたようですが、時間がなかったとのことでした。

そんな事情もあってあまり課題作らしくはないですが、解答を見る限り楽しんでもらえたようです。
解いて楽しい、というのはやっぱり大きな価値ですよね。


tsumegaeru:
手順が楽しい。

VAN:
簡単に解けて楽しい作品。

ぬ:
玉方の逃げ方を意外と考えさせられる。

有吉弘敏:
14手目36玉の変化が早いことに気が付くのに時間がかかりました。

黄楊の輝き:
変化飛ばしして爆死しそうになったでござる。

hiro:
3七歩に同玉とし、1歩不足になって困りました。
破調絡みの趣向を、力不足のため純粋に楽しめなかったのが残念です。
…ただの感想になってしまいました(笑)

鈴川優希:
折り返し地点をオーバーランしてしまった。みんな一度は嵌まりそ う。


破調に対するコメントが多かったです。
みんな一度は嵌った?

オオサキ:
おもちゃ箱の過去作にありそうだけど。

千年回廊:
くるくる詰将棋ですね。

三輪勝昭:
そう言えば最近くるくる展示室に解答をしていないのである(笑)。
帰りは歩打ちは1回おきなのね。

名無し名人:
くるくる系だが今一つパッとしない。46・64・82の歩打ちが原因か。


歩のせいで、ちょっと残駒感があるのかな。

divD:
規則的な玉の動きが面白い。初手は省きたい。

桃燈:
文句なしに楽しい軽趣向。還元玉のお題に最適という印象。

序の逆算なしに還元していればピッタリだったかなあという気がします。

河童生:
「趣向詰ですよ」と言う初形の駒配置。
歩打で階段を登らせて、金の威力で下ります。
この階段ならエスカレ-タを使わなくても大丈夫。

彼方:
見えない糸に操られているかのような玉の動き。


ちょっと面白い表現の短評二つ。
見えない糸とは馬のラインの喩えでしょうか。

そてつ:
ユニーク。

ゆーてん:
なんか趣向型詰将棋の王道というか、原点を見た気がしました。


シンプルな趣向詰でした。
[ 2016/02/05 04:00 ] Twitter詰将棋選手権 | TB(0) | CM(0)

Twitter詰将棋選手権⑯



VAN 作


A 62金、 同金、71金、同玉、82金、61玉、53桂、同角、62桂成、同玉、54桂、同飛、63歩、同玉、54銀、同玉、55飛、 64玉、15飛、74玉、73金、84玉、83金寄、94玉、95飛、同玉、73馬、85玉、84馬、迄29手。

62同角は52金、71玉、83桂、同金、62金、同飛、同桂成、82玉、66銀、73桂合、72飛、93玉、85桂、同桂、82馬、同金、84金、同玉、82飛成、以下早い。
63玉は73金、64玉(同玉は53飛成)、95飛、55歩、同馬、75玉、65馬、以下駒余り。
A 52金、71玉、82金、同金、同桂成、同玉、73金、93玉、以下逃れ。

評価数 15 誤無解・無評価 4+1
評点 3.27 [0 0 7 6 1 1]
順位 9


昨年……いや失礼一昨年の握り詰大会では握り詰にも関わらず意味深長な不成を実現してくれた作者、今年……昨年もやってくれました。

序は拠点に乏しく、それを補うための細かい応酬にはじまります。
まずいきなり清算しては攻め駒が遠く届かないため、62金~71金~82金と新たな拠点を据えます。
そして一本53桂と予め53を塞いでおいてから62桂成と金を取るのが大事な手順。同玉となって大分局面がほぐれてきました。
さらに54桂~63歩~54銀と守備駒の飛を取って、ここから主眼部に入ります。

まずは55飛と王手。対して63玉には73金があって変化のごとく詰むので、64玉と逃げます。
ここで大きく15飛と開くのが、11飛の利きを止めて自然なところとは言えダイナミックな限定移動です。55歩合には同馬~65馬で早いので、玉方は単に74玉。
74玉に73金は当然ですが84玉に83金とするのは大事なところで、のちの73馬を用意しています。
そして94玉まで追ったところで、15にいた飛を95飛!と捨てるのが止め。難しい手ではありませんが、やはり動きがダイナミックで視覚的な面白さがあります。
以下は3手の収束。ピッタリ纏まりました。

55に打った飛が15へ大きく限定移動した後、さらに最遠の95まで行って消えるという壮大なストーリー。
「b:打った駒を後で捨てる」という課題に対して本作ほどスケールの大きな解答を示した作は他になく、作者の発想の豊かさを感じました。
さらにそれをシンプルな構図でやってみせているのがまたいいところ。壮大なテーマをさらっと描いた秀作でした。


そてつ:
中央に打った飛が端から端へ移動。

河童生:

作者の狙いは15飛から95飛へ飛の大移動?でしょうね。
序に易しい楽しい手順を付けたのが、作者の腕前です。

オオサキ:
打って捨てる駒が55飛だけなのが丁寧なつくり。


なるほど!それがテーマを際立たせているわけですか。
鋭い着眼点ですね。

名無し名人:
55に打った飛を15→95とダイナミックに振る。ただ前半と後半で波長が合っていないのが気になる。divDさんかVANさんの二択で悩むが、divDさんと予想。


二択が外れて残念。
序はちょっとこってりしすぎだったかもしれませんね。序と主眼部で舞台が離れていることも手伝って、少し分裂気味な印象がありますか。

鈴川優希:
前後で分裂気味。逆算の方向が違う気がする。VANさん?


似た短評ですが、こちらは作者当ても正解(笑)

ぬ:
中央上段でまとめて欲しかった。

tsumegaeru:
全面的に柿木解答です。飛車の遠移動と飛車捨てを評価。

たちおか:
突然現れる最遠移動がいいアクセントですね。

千年回廊:
大掛かりな初形だが収束に飛車捨てが入ったのが良い。

黄楊の輝き:
いきなりの焦点打。最後まで難解。

ゆーてん:
おー、9×9マスの作品って全然違う印象を与えるんですね。良い意味で詰将棋っぽくなかったです。


5×5とかはむしろ貴重だったり。
でも本作は9×9を特に強く感じられる作品だったような気がします。

三輪勝昭:
柿木が1分以上考える作品が僕に解ける分けない。
並べてみて何が狙いか分からなかった。これは解説に期待するしかない。


この解説でおわかりいただけたでしょうか……?
[ 2016/01/12 03:00 ] Twitter詰将棋選手権 | TB(0) | CM(1)